第58回IAEA総会への参加(ブース展示、サイドイベント)


■日本ブースで3メーカーの技術を紹介、今年は福島復興アピールも

IAEA総会開催中の9月22日から26日まで、原産協会は、東芝、日立GEニュークリアエナジー、三菱重工業の3メーカーのパネルを、資源エネルギー庁、東京電力、日本原子力研究開発機構(JAEA)、放射線医学総合研究所とともにブース出展しました。今年の日本ブースは、ブルーを基調背景色とし統一感のあるフォーマットで構成し、日本の各機関が一丸となって世界の原子力の未来へ貢献と、福島原子力事故後の対応が進展している姿をアピールしました。

ブースには、原子力利用主要国や新規導入国、その他開発途上国の各国代表団、IAEA職員・専門家等など、5日間で延べ人数合計約570名が来訪しました。総会に日本代表として出席した山口俊一科学技術政策担当大臣ら政府代表団一行、天野之弥IAEA事務局長、W.マグウッド経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)事務局長もブースに立ち寄り、3メーカーが提供する各炉型の特徴や、日本のエネルギー基本計画、福島事故対応などについて、展示説明を受けました。

また、22日、23日の2日間は、JAEA/3メーカー・原産ブースにおいて、来訪者に対し福島県産の日本酒や銘菓を提供しました。提供時には福島物産提供を示すのぼり旗を設置し、福島観光案内のDVDを放映したほか、展示スタッフがはっぴを着用して福島県の現状や観光案内に関する英文パンフレットを配布しました。来場者からは、「福島県産品はとてもおいしい」「日本を訪れてみたい」との声がありました。

  


■原子力人材育成と知識管理をめぐり服部理事長が講演

9月24日には、IAEA主催のサイドイベント会合「組織内で安全性・経済性を向上させる知識管理」に服部理事長が参加し、「原子力人材育成ネットワーク」活動と知識管理について発表しました。

同会合は、IAEA加盟国の関係機関が組織内知識管理(ナレッジ・マネジメント)に関する取組み、経験、課題等を共有する目的で開催されたものです。日本のほか、フランス、ロシア、UAEの代表から原子力発電所の運営・管理に資する知識管理の経験等の発表が行われました。

「原子力人材育成ネットワーク」の運営委員長も務める服部理事長は、「原子力人材育成ネットワーク:経験と今後の課題」と題して講演しました。2010年設立の同ネットワークが知識管理のためのシステマチックな取組もねらいとしている点やIAEAと連携した「Nuclear Energy Management School」の開催実績、ネットワーク加盟組織の有する教育訓練リソースのデータベース化とそれに基づく導入国支援等の活用事例を紹介したほか、IAEAを通じた国際連携や原子力人材育成の国際的な調和、教育訓練プログラムの認定が今後の課題と指摘しました。


■服部理事長、天野IAEA事務局長らと懇談

また、IAEA総会期間中、服部理事長は天野之弥事務局長を始めとするIAEA幹部と懇談しました。

9月26日には天野事務局長と40分にわたり懇談。その中で、九州電力・川内原子力発電所1,2号機の新規制基準適合性審査了承、最近の世論調査結果など国内の最新動向や、日本がIAEAと連携・協力を強化することの重要性などを巡って意見交換を行いました。

以 上


 

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