原子力人材育成ネットワーク主催
「未来を担う原子力施設の見学」報告


 日本原子力研究開発機構と原産協会が共同事務局を務める「原子力人材育成ネットワーク」では、原子力に興味を持ってもらい原子力産業を肌で感じてもらうため、「未来を担う原子力施設の見学会」を、日頃、原子力、放射線とはなじみの少ない原子力を専攻していない大学生や高専生を主な対象に関東地区及び関西地区にて開催しました。

 昨年は関東地区のみでの開催でしたが、本年は、関西地区の先生方や学生より「是非関西でも見学会を実施してほしい」との要望を受け、今年度第一回目の見学会は両地区での実施となりました。

 実施日と見学先は
関西:2014年9月4日(木)近畿大学原子力研究所、三菱重工(株)神戸造船所及び二見工場
関東:2014年9月8日(月)放射線医学総合研究所、(株)東芝京浜事業所で、

 関西地区21名、関東地区15名と、両地区ともに多くの学生が参加し、関西地区見学会においては、原子力の概要や研究用原子炉と制御盤、中性子画像等の概要を学び、海上風力発電ポールや核融合イーターコイル、ケーシングの製造現場を見学、また、関東地区見学会では、重粒子線ガン治療装置、ベントフィルターやタービンの製造現場を見学しました。

 両地区ともに、見学先に関連する概要資料や原子力の基礎知識に関する資料を事前に配布し、学生が前もって予習できるようにしました。

 参加した学生からは「普段見る事ができない施設を見学でき、現場の方の生の声を聴ける貴重な機会だった。スケール感も実感できた」「世界トップレベルのものづくりの現場を目の当たりにして驚かざるを得なかった」「(原子力の)医療応用について知らない事ばかりだったが大変勉強になり興味を覚えた」「このような技術発展のために勉強しようと強く感じ、起爆剤となった」等多くの参加学生より感想をいただきました。

 また、終了後に行ったアンケート調査では参加者全員が「見学会に参加して原子力への興味が深まった」と回答しており、見学会は大変有意義なものとなりました。

原子炉の前で中性子画像の説明を受ける参加者
実物を見ながらHIMAC加速器の説明を受ける参加者

以上

お問い合わせは、人材育成部(03-6812-7102)まで