輸送・貯蔵専門調査会にてリサイクル燃料備蓄センターを見学しました原子燃料物質や放射性廃棄物等の輸送および貯蔵に関する研究・技術開発動向、関連法令、技術基準の国際動向などに関して、講演や関連施設の見学、意見交換を通じて、情報の提供・交換の活動を実施している「輸送・貯蔵専門調査会」では、第65回定例会合として、10月10日にリサイクル燃料貯蔵梶iRFS)が建設を進めるリサイクル燃料備蓄センターを見学しました。 今回の見学会の冒頭に、RFSの久保誠社長から「青森県は使用済み燃料をエネルギー資源として受け入れている。日本で原子力発電を進めていく上で、使用済燃料の中間貯蔵は重要。産業界からの協力も得て、国民への理解促進では一致して活動していきたい」とご挨拶を頂きました。引き続いて山崎常務から、RFSリサイクル燃料備蓄センターの概要と現況、新規制基準への対応状況などについての説明を頂きました。 ご挨拶されているRFS・久保 誠社長 その後、輸送・貯蔵に係わる建屋の設備について、受入れエリアおよび貯蔵エリアを見学。また、事務棟の屋上からは、使用済燃料を海路から搬入する港湾および津軽海峡、下北半島の釜臥山、本州対岸の北海道恵山を眺め、RFSの施設が立地する場所についての説明を受けました。 見学後の意見交換会では、RFSリサイクル燃料備蓄センターは、新規制基準において重大事故対象外施設であるということや、使用済燃料は原子力発電所にあるよりもRFSの貯蔵施設に持ってきた方が安全だということが理解してもらえれば、もっと国民に納得してもらえるのではないかという話題も出ました。 今回の見学会では、RFS施設が日本初の中間貯蔵事業者として2005年11月に設立され、2013年8月の建屋完成、翌2015年3月に事業開始へ向けて、地元むつ市や青森県と連携をはかりながら使用済燃料の受入れ準備を整えている姿がとくに印象的でした。また、安全確保・向上への万全の取り組みを行っている様子が、施設の随所に現れており、見学会に参加した輸送・貯蔵の専門家による活動が、今後の調査会に役立つことを期待するものです。 なお、「輸送・貯蔵専門調査会」では毎年会員募集を行い、7月から1年間活動を行っております。参加ご希望の方は、途中からの参加も可能ですので、当協会までお問い合わせください。 詳細・お問い合せはこちらをご覧ください。 以上
お問い合わせは、地域交流部(03-6812-7102)まで |