[原子力産業新聞] 2006年3月16日 第2323号 <1面>

[北陸電力] 志賀2号機が運転開始 原子力設備シェア25%に

 北陸電力の志賀原子力発電所2号機(=写真左側、改良型BWR、135万8,000kW)が15日午前10時40分、経済産業省による使用前検査に合格し、営業運転を開始した。同機運開により、国内で稼働中の商業用原子力発電所は計55基、総出力4,958万kW、同社では93年に運開した志賀1号機と合わせ、原子力発電規模は総出力約190万kW、設備容量に占める割合は約25%となった。

 志賀2号機は、99年に設置許可を取得、着工し、昨年4月の試運転開始、7月の発電開始などを経て、調整が行われていた。同機は国内で、東京電力の柏崎刈羽6、7号機、中部電力の浜岡5号機に続く国内4基目の改良型BWRプラントで、出力は浜岡5号機の138万kWに次いで2番目だ。

 今回の営業運転開始について、永原功北陸電力社長は、北陸地域の電力安定供給、地球温暖化防止に大いに寄与できるとし、志賀1、2号機の安全・安定運転をさらに徹底し、地域の安心、信頼を得るよう努めていく決意を表明した。


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