[原子力産業新聞] 2006年3月16日 第2323号 <3面>

[ロシア] 新型炉を建設へ ノボボロネジに

 ロシア連邦原子力庁のキリエンコ長官はこのほど、出力120万kWの新型炉の基本設計を2006年内にも終了し、2012年までにモスクワ近郊のノボボロネジ・サイトに初号機を建設する方針を明らかにした。

 NPP―2006と呼ばれる新型炉は、ロシアのVVERシリーズをベースに海外輸出も視野に入れて開発された炉。NPP―2006は、運転サイクルが24か月、設計耐用年数が50年。建設費は約15億ドル、発電コストも1.5セント/kWhで経済性が高いという。

 国営ロシア原子力発電会社は、ノボボロネジ・サイトへのNPP―2006の建設認可を既に取得している。建設認可は10年間有効で、建設開始は2007年を希望している。

 なおロシアでは、NPP―2006に続く出力150万kW級大型炉VVER―1500も開発中。


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