ウィリアム・D・マグウッド4世
経済協力開発機構 原子力機関(OECD/NEA) 事務局長
2014年9月1日に経済協力開発機構 原子力機関(OECD/NEA)事務局長に就任。原子力の規制・開発の両面で国際的にも幅広い経験を有する。
2010年から2014年の間、米国原子力規制委員会(NRC)の委員(5名の一人)を務める。委員在任中は、原子力規制における独立性の重要性や米国を含む原子力利用国全てが、強力で信頼性のある、技術的に健全な原子力規制を維持する必要性を提唱した。
NRC就任前の2005年から2010年には、国際的なアドバイザーとして、エネルギーや環境、教育、技術に関する政策課題について、米国や諸外国に対して戦略的な政策アドバイスを行った。1998年から2005年までの間、米国エネルギー省(DOE)の民生用原子力エネルギープログラムの局長に在任。在任中、アイダホ国立研究所の設立や米国における原子力技術教育の衰退を食い止める取組を展開したほか、「第四世代原子力システムに関する国際フォーラム(GIF)」や米国での原子力発電所の建設再開に貢献した「原子力2010イニシアチブ」など重要プロジェクトを始動した。また、NEAの活動にも積極的に関与し、1999年から2005年まで運営委員会メンバーを、2004年から2005年まで同委員会委員長を務めた。
DOE就任前は、ワシントンDCのエジソン電気協会(EEI)で電気事業の研究や原子力政策に関する研究に携わり、それ以前は、ペンシルバニア州ピッツバーグのウェスティングハウス社の科学者であった。米国人であるマグウッド氏は、カーネギーメロン大学で物理学と英語学の学士号を、ピッツバーグ大学で美術学修士号を取得している。