ラファエル・マリアーノ・グロッシー
国際原子力機関(IAEA)事務局長
ラファエル・マリアーノ・グロッシー氏は2019年12月3日にIAEA事務局長に就任した。
グロッシー氏は、不拡散と軍縮の分野で35年以上の豊富な経験を持つ外交官で、 2013年、オーストリア駐在アルゼンチン大使、IAEAおよびその他ウィーンに本部のある国際機関のアルゼンチン代表に任命された。
2019年、グロッシー氏は核不拡散条約(NPT)の2020年運用検討会議の議長に選出された。2014年から2016年までは原子力供給国グループの議長を務め、2期連続で就任した最初の人物となった。2015年には原子力安全条約外交会議で議長となり、2011年の福島第一原子力発電所事故後の国際的な取り組みにおけるマイルストーンである「原子力安全に関するウィーン宣言」を全会一致での承認に導いた。
2010年から2013年まで、IAEAの政策事務局長補・官房長を務め、2007年から2009年までアルゼンチン外務省で政務担当局長を含む複数の要職を歴任した。
2002年から2007年まで、ハーグの化学兵器禁止機関(OPCW)で官房長を務めた。1985年のアルゼンチン外務省入省以降は、1998年から2002年までベルギーとルクセンブルグ大使館首席を務め、1998年から2001年まではNATOのアルゼンチン代表、ジュネーブ軍縮会議のアルゼンチン代表代理を務めるなど、省内で複数の要職を歴任した。また、通常兵器に関する国連政府専門家グループも率いた。
2017年以来、グロッシー氏は原子力分野におけるジェンダーバランスを推進する国際ジェンダーの旗振り役である。
グロッシー氏は1961年生まれ、既婚で8人の子供がいる。