FBR国際ワークショップ 〜地球的展望での原子力の役割及び高速増殖炉(FBR)の意義〜
平成15年11月14日 (社)日本原子力産業会議
わが国は、エネルギーの安定確保と地球環境問題の解決に資する原子力発電を基幹電源として推進している。軽水炉に続く次世代の原子炉として期待されている高速増殖炉(FBR)は、ウランの利用効率を飛躍的に高めることができ、さらに高レベル放射性廃棄物中に含まれる長寿命放射性核種の量を少なくする可能性を有している。このため、エネルギー資源に恵まれないわが国は、原子力利用の真価を存分に発揮できるFBRの研究開発を積極的に進めているところである。
一方、米国エネルギー省が国際協力で進めている第4世代原子力システムに関する国際フォーラム(GIF)でも、6候補概念のうち4候補がFBR型というように次世代における高速増殖炉(FBR)の有望性を各国も認識しているところである。そして、FBR実用化に向けた研究開発を国際協力のもと進めていこうとの共通認識も共有されている。
各国のFBRへの期待については、今年度の当会議年次大会でも各国の原子力開発の責任者から述べられたところである。このような状況に鑑み、当会議では、GIFのナトリウム冷却高速炉(SFR)の国際専門家会合が敦賀市で開催されるのにあわせて、経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)のルイス・エチャバリ事務局長を招聘し、下記により、「地球的展望での原子力の役割及び高速増殖炉(FBR)の意義」というテーマで「もんじゅ」の意義・役割等について講演・討論を行なう国際ワークショップを開催する。
1.日時: | 平成15年11月27日(木) 14:00〜17:00 |
2.場所: | ウェルサンピア敦賀:「若狭の間」(2階) 福井県敦賀市呉羽町1−2 電話:0770-24-2111 |
3.プログラム: |
(1) | 主催者挨拶:(社)日本原子力産業会議(事務局長 石塚昶雄) |
(2) | 来賓挨拶:文部科学省(木谷雅人 大臣官房審議官) |
(3) | 基調講演:
- "Nuclear energy R&D objectives and means"
(原子力の研究開発の目的と意義) - L.エチャバリ氏(OECS/NEA事務局長)
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- "Experience of OECD/NEA international cooperation project"
(OECD/NEAの国際共同プロジェクトの経験) - 下村 和生氏 (OECD/NEA事務次長 (安全・規制担当))
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(4) | パネル討論:
- 「地球的展望での原子力の役割及び高速増殖炉(FBR)の意義」
- コーディネーター:三宅 正宣氏 福井工業大学学長
パネリスト
L.エチャバリ氏: | OECD/NEA事務局長 |
遠藤 哲也氏: | 原子力委員会委員長代理 |
中村 政雄氏: | 元読売新聞論説委員 |
J.ログラン氏: | GIF(注) Na冷却高速炉専門家会合 議長(米国アルゴンヌ国立研究所) |
佐賀山 豊氏: | GIF(注) Na冷却高速炉専門家会合 議長(核燃料サイクル開発機構) |
G.フィオリニ氏: | GIF(注) Na冷却高速炉専門家会合 メンバー(仏国原子力庁(CEA)) |
(注) 「第4世代原子力システムに関するフォーラム」
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(5) | 会場との質疑 |
(6) | まとめ |
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4.通訳:日英同時通訳 |
5.参加費:無料 |
問い合わせ先:政策企画本部 FBR国際ワークショップ担当 TEL:03-5777-0751
以上
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