・・・ メンター役に関心・Willingnessを有する方に ・・・
原子力試練の時期に、次代を担う若手・中堅の人材育成は急務である。グローバル化する環境の中で、国際感覚と国際的目線で活躍できる人材育成の有効な機会だと思う。世界の若手・中堅に「日本の原子力」を伝え、アジアをリードする基盤を作るのも日本の、ベテラン・シニアの役割だと思う。
WNU夏季研修の「メンター」は研修の6週間をフェローと過ごし、日常のガイド役、経験の語り部役を務めつつ、研修の運営に直接間接に寄与する大事な、しかし楽しくもある役です。フェローと時間を共有することで、「日本の原子力」を語る(大げさに言えば)原子力外交官的役割も果たすことができます。
過去4年間、そのメンター(時に講師兼任)を務め、「日本原子力の語り部』機能のメンターはこの研修の場に絶対欠かせないと感じており、WNU事務局にも日本人メンターの採用希望を強く伝えています。
以下の囲み記事は、研修事務局が「メンターの役割」として準備している資料の要点(抜粋)です。メンターには原則として「研修期間中の旅費・滞在費・手当て」が支給されます。
以下の囲み記事を参考にされ、「関心・Willingness」のある方は事務局<collings@world-nuclear.org>に連絡するか、当協会(t-konishi@jaif.or.jp)に連絡いただければ先方に仲介いたします。
「研修」全体像 50名を超える講師が、それぞれの分野での実務上の課題を紹介しフェローの議論を喚起する。 これとは別に招待後援者は「リーダシップ」に軸足を置いた個人的な人生観を述べる。 何れの話し手も参加者(聞き手であるフェロー)とのインタラクテイブな環境を作るように努めてもらうが、「講義」自体がPassiveな情報交換である。講義内容に対するフェローの「参加」をより活発にするため、午後の「小グループ討議」「全体セッションでの質疑」がある。約10各のフェローと1名のメンターが小グループを作り、(1)チームワーク作り、(2)午前の講義をレビュー、疑問点を相互に議論し、全体セッションで討議、(3)時には講師の課する事例研究をする。さらには、各フェローは特別課題(Forum Issue)グループを選択して仲間とより深い議論をし、研修最後にその結果を全員の前でプレゼンする。フロアからの質問にも応ずる。 「メンターの役割」 · 「原子力」に関する豊富な経験と広い見識を期待。ただし、研修中に重要なのはその専門知識そのものより、フェローが与えられた情報を解釈し、他のフェローと考え方、見方を分かち合う助けをすることである。 · グループの議論を主導するのではなく、フェロー間の客観的な見方、意見を助けてガイドすることである。 · グループ討議では、そのまとめ役、メモ係り、全体セッションでの報告・質問役を交代で受け持つように仕向けるなどして、各フェローがそれぞれの役割を積極的に果たすようEncourageする。 · 個々のフェローの将来について相談を受けることもある。これも経験者の大事な仕事である。 · 「研修」運営に参加する。具体的には、フェロー間の輪の育成を助け、課外活動への参加を呼びかけ、日毎の「講義評価」をリマインドする。 · その他の「メンター役割」については研修前日の「Mentor’s Meeting」で詳細に調整する。 |
次ページは、メンターをお勤めいただく場合のお願いとアドバイスです。ご協力いただければ幸いです。
新しくメンターをお勤めの人への助言とお願い
以下は、Mentor(兼講師)として参加した過去の体験からの助言とお願いです。必須ではありませんが、研修を有意義にし、今後ともその効果、参加フェローの得るものを高めるためにご協力いただければ幸いです。
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内容 |
説明 |
1 |
原産にご提供いただきたい入手情報 (原産では、国際人材育成の一環としての参加者支援作業(向坊事業)を有効にするため、夏季研修に関する情報をホームページで紹介しています。その材料として、右記の情報をご提供いただけるようお願いしたい。) |
下記を含む関連情報をご持参いただけるようお願いしたい。 ·
「研修全体報告(ホームページ掲載用)」 ·
Mentorとしての報告(印象、評価、特記事項など様式不問) ·
全体プログラム(pdfできればexcelまたはdoc) ·
各プレゼン資料(pdfできればppt) ·
参加フェローの統計・分析(総数、男女比、国別分布、産官学別分布、Forum Issueテーマ、特記事項など) ·
グループ集合写真 ·
その他、差し支えない範囲で各種関連情報 |
2 |
Mentorとしての役割り |
研修前日にその確認打ち合わせが全Mentorと事務局との間で開かれる。そこでロジ、注意事項を含めた申し合わせがされるので、私が心がけた点を参考に記す。 ·
先輩面をせず、同じ目線で話す。一緒に学ぶ姿勢。 ·
関連公開情報がどこにあるか(IAEA, OECD/NEA, NRC・・・)の助言を積極的に。 ·
過去の関連事例情報、検討情報など知っている限り紹介 ·
2年目には講師を兼務する覚悟で、自分が話せる話題を考える。出来るなら「日本から聞いてよかった」と思える話題。 ·
引込み気質のフェローに発言をencourageする ·
なるべく早くフェローの名前を覚える。自分が預かるグループは特に。それ以外にもなるべく話しかけてやる。 ·
Coffee break, Group work, Technical tourの時間帯が個々のフェローとスキンシップを深める機会、これを大事にする ·
日本人フェローを見守り、時に様子を聞いてアドバイス |
3 |
本ホームページ「参加予定者への助言」も見ておく |
そこで書いた事項は全て該当する。Mentorとして何を付加価値として追加できるか、を適宜考える。 |
4 |
経験を活かせるよう、若者を活用して欲しい |
連鎖反応は人材育成でも持続性の条件です。若者が得た経験は日常の業務に活かすことで、血肉となり力になる。人材育成の立場においでの立場として、その経験を早い時期に活用して育てる役割をメンターの方も研修終了後、務めていただきたい。 |
経験的に感ずるのは、メンターとしてその役割を果たし、またフェローから「良かった」と評価されるメンター像は以下のタイプでしょうか。
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英語Proficiency、ウイットに富む
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専門性、広い情報源・多様な経験を有する人、Management能力
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フェローの目線で話す、若返ったつもりで付き合う、自分も仲間と意識する
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自分も一緒に勉強しようとの姿勢(専門外の講義も多いから正に好機)