III.加速器・放射光ワークショップ (前年度会員24名)
コーディネータ: 西川 勝 氏 (東京大学名誉教授、神奈川工科大学教授)
副コーディネータ: 尾崎 典彦氏 ((株)技術経済研究所 代表取締役)
- <コーディネータからのコメント>
- 百年前の陰極線管に始まる粒子加速技術は今日、きわめて広範囲の学術・産業分野で利用されている。本ワークショップはその歴史を振り返りながら、加速器先端技術とその応用、国内外の大型加速器・放射光施設関連の政策・予算の動向、高エネルギー研究機構、CERN等大型加速器関連研究所の近況等についての調査・検討を通じて、会員諸氏の活動に有益な情報を提供する場としての機能を果たすことを願っている。
- <副コーディネータからのコメント>
- 最先端の科学技術の牽引車となるものはいくつかあるが、加速器はその一つである。科学技術立国を目指す政府の施策をバックアップするためにも、産業界は加速器建設の意義を理解し、世論を盛り上げていくべきであろう。また加速器を応用した製品を送り出し、QOLの向上に寄与するのも産業界の役目であろう。このワークショップが、そのような理想に向って進むビークルになればと思っている。
研究項目
- 大型・加速器先端施設の現状と技術開発
- 国内外の大型加速器施設関連政策の動向
- 国内外の主要加速器・放射光施設の現状と最先端技術の紹介
- (SPring-8、HIMAC、APS、ESRF、RHIC、大強度中性子計画等)
- 加速器関連の技術解説
- (原理、超伝導、真空、建設、放射線防護、材料等)
- 加速器および加速器関連技術の応用
- (医療、環境、リソグラフィー、分析、材料開発等)
- 国際会議の報告、欧米の動向
- その他 (ビーム源の小型化、新応用分野の開拓等)
- 応用・利用専用加速器の現状と技術開発
<平成13年度活動概要報告>
- 平成13年6月22日 (金) 13:30〜17:00
- 1) 講演:「地域放射光設備の現状【ニーズは何処まで?】」
- 千川 純一 氏 (兵庫県立先端科学技術支援センター所長)
- 2) 講演:「大強度陽子加速器の現状及び利用計画【概要】」
- 横溝 英明 氏 (日本原子力研究所(東海)、中性子科学研究センター 次長)
- 平成13年7月27日 (金) 13:30〜17:00
- 1) 講演:「大強度陽子加速器計画における中性子利用研究」
- 大山 幸夫 氏 (原研、中性子科学研究センター 次長)
- 2) 講演:「先端科学技術と地方産業振興」
- 岡田 修身 氏 (技術集団33S1 代表)
- 平成13年9月28日 (金) 13:30〜17:00
- 1) 講演:「医療用加速器の小型化研究の現状と見通し」
- 遠藤 有聲 氏 (高エネルギー加速器研究機構、加速器研究施設教授)
- 2) 講演:「大強度陽子加速器計画における高レベル放射性廃棄物処理」
- 大井川 宏之 氏 (日本原子力研究所、核変換利用開発グループ)
- 平成13年10月25日 (木) 〜10月26日 (金) 見学会
- 東京大学宇宙線研究所:神岡宇宙素粒子研究施設 (スーパーカミオカンデ)
- 若狭湾エネルギー研究センター
- 平成13年12月7日 (金)
- 1) 講演:「大学における加速器利用の現状と計画」-加速器・ビーム科学の新たな展開-
- 的場 優 氏 (九州大学)
- 2) 講演:「新しい産業用X線CTとその利用」
- 出海 滋 氏 (日立製作所)
- 平成14年1月25日 (金)
- 1) 講演:「UVリソグラフィーの最先端」
- 木下 博雄 氏 (姫路工業大学)
- 2) 講演:「放射光リソグラフィーの将来展望」
- 北山 豊樹 氏 (三菱電機)
- 平成14年2月22日 (金)
- 1) 講演:「陽子加速器施設の遮蔽設計について」
- 笹本 宣雄 氏 (日本原子力研究所)
- 2) 講演:「小型放射光源」
- 浦川 順治 氏 (高エネルギー加速器研究機構)
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