[技術者の養成] - 原子動力研究会 - バックエンド技術グループ

V バックエンド技術グループ

半世紀前に旗を掲げた原子核平和利用は、エネルギー利用面では一般電力源としてウラン・プルトニウム燃料サイクル技術の確立を社会・経済・自然環境のなかで優れて利点の多いオプションとして実証するという方向に自然に集約されてきた筈である。

素直に見ればこの路線に無理があるという反証はない。柔軟な視点に立って、バックエンド技術発展の過程、現況を評価、検討し、課題の摘出と解決へのアプローチを模索したい。各界の専門家を煩わして以下の諸点について資料、見解を提示して戴いて勉強する約10回の研究会と約2回の施設見学会を予定している。グループ運営については、会員個々の活動を盛り上げる企画の策定に努力したい。

  1. 核燃料サイクルとそのバックエンド対策についての包括的展望
  2. 再処理技術開発の方向と大規模施設の操業の安定化に向けての課題
  3. 低、高レベル廃棄物の処理処分技術と事業化の進展に際しての課題
  4. 原子力施設デコミッショニングの具体化とリサイクル問題等周辺条件の確立に対する視点
  5. 放射性廃棄物の規制免除の法制および測定に関する課題
  6. その他、関連施設の見学調査等


平成14/15年度 バックエンド技術グループの活動平成15年8月現在

第1回定例会
開催日:
12月10日 (火)
議 題:(1)オリエンテーション
グループの運営・再処理
  小泉忠義主査 (ペスコ)
放射性廃棄物について
  中村治人副主査 (元原子力環境整備センター)
デコミッショニングについて
  小松純治特認 (元原子力施設デコミッショニング研究協会)
(2)その他
第2回定例会
開催日:
平成15年1月21日 (火)
議 題:(1) 講演「RI・研究所廃棄物等の処分の事業化に向けて」
 妹尾宗明氏(原子力研究バックエンド推進センター廃棄物事業本部参事)
(2) 講演「バックエンド燃料サイクル−世界の情勢」
 野村茂雄氏(核燃料サイクル開発機構東海事業所環境保全・研究開発センター長)
第3回定例会
開催日:
2月25日 (火)
議 題:(1) 講演「英国原子力債務管理機構について」
 マーク・クラウザー氏(BNFLジャパン使用済燃料・エンジニアリング部長)
(2) 講演「廃止措置技術の現状と課題」
 石倉 武氏(原子力発電技術機構プラント機器部部長)
第4回定例会
開催日:
3月18日(火)
議 題:(1)講演「低レベル放射性廃棄物処分の次期埋設に向けての地質・地下水調査について」
 岡本光雄氏(日本原燃埋設事業部埋設計画部部長)
(2)講演「高レベル放射性廃棄物地層処分事業の現状と関連する課題」
 梅木博之氏(原子力発電環境整備機構技術部部長)
第5回定例会
開催日:
4月15日(火)
議 題:(1)講演「もんじゅ行政訴訟の控訴審判決をめぐって」
 竹内則彦氏(核燃料サイクル開発機構敦賀本部もんじゅ訴訟対策本部企画調整班)
(2)講演「クリアランスレベルについて」
 坂下 章幹事(三菱重工)
第6回定例会
開催日:
5月20日(火)
議 題:(1)講演「新型転換炉ふげん発電所の廃止措置について」
 清田史功氏(核燃料サイクル開発機構新型転換炉ふげん発電所環境保全課長)
(2)講演「電力自由化とバックエンド問題―再処理と廃棄物処理を考える」
 鈴木達治郎氏(電力中央研究所経済社会研究所上席研究員)
第7回定例会(小見学)
開催日:
5月30日(金)
見学先:(日本原子力発電東海発電所(保健安全グループと合同)
第8回定例会
開催日:
6月17日(火)
議 題:(1)講演「廃止措置工事における環境影響評価」
 松村哲夫氏(電力中央研究所狛江研究所原子力システム部長)
(2) 講演「超深地層研究所計画について」
 武田精悦氏(核燃料サイクル開発機構東濃地科学センター副所長)
(3) 講演「幌延深地層研究計画の現状について」
 山崎眞一氏(核燃料サイクル開発機構幌延深地層研究センター次長)
第9回定例会
開催日:
7月15日(火)
議 題:(1)講演「TRU廃棄物処分研究の現状」
 大内 仁氏(原子力環境整備促進・資金管理センターチーフプロジェクトマネージャー)
(2) 講演「免除について」
 小佐古敏荘氏(東京大学原子力研究総合センター助教授)

JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. (JAIF)