[技術者の養成] - 原子動力研究会 - 燃料・材料グループ

VI 燃料・材料グループ

燃料・材料に関する重要課題について、最新情報の調査を行い、その原因解明と今後の対策をさぐる。原子炉等の事故に密接する問題、将来の原子力開発の方向性を支配する重要課題への材料科学者の寄与は社会的に要請されるところ大である。特定テーマについて専門家の講演や研究会への参加を通じて会員の理解を深める。

  1. 軽水炉における燃料高燃焼度化/プルサーマル利用に関わる問題
    −被覆管の腐食と水素脆化および破損機構、リム組織、FPガス放出、スエリング、RIA/LOCA事故時挙動など

  2. 各種炉型の燃料性能/燃料製造
    −高速炉燃料(MOX、金属、窒化物等)、高温ガス炉燃料、マイナーアクチニド燃料に対する基本物性、燃料設計、照射挙動、燃料製造プロセスなど

  3. 原子炉の寿命延長に関わる材料の挙動
    −圧力容器材・炉内構造材の照射環境下における脆化、環境助長割れ(腐食疲労、応力腐食割れ等)、水化学、新素材など

  4. その他、関係施設の見学調査および研究会参加等


平成14/15年度 燃料・材料グループの活動平成15年8月現在

第1回定例会
開催日:
12月11日 (水)
議 題:(1) 自己紹介
(2) 今年度の活動計画
(3) 講演「核燃料・材料概論」
 山脇道夫主査(東京大学)
第2回定例会
開催日:
平成15年1月16日 (木)
議 題:(1) 講演「高速炉燃料の高性能化のための研究開発」
 田中健哉幹事 (核燃料サイクル開発機構)
(2) 講演「原子炉構造用金属材料の経年劣化に関する研究の現状と動向」
 片田康行副主査(物質・材料研究機構)
(3) 文献調査
第3回定例会(小見学会)
開催日:
2月19日(水)
見学先:中部電力浜岡原子力発電所建設所(5号機(ABWR))
第4回定例会(連合シンポジウム「核燃料・材料開発におけるフロンティア的諸課題(6)」
開催日:
3月12日(水)
議 題:第1セッション「将来炉燃料材料開発の動向」
  • 「実用化戦略調査研究における燃料サイクル開発の現状」
    長沖吉弘氏(核燃料サイクル開発機構FBRサイクル開発推進部副主任研究員)
  • 「MOX振動充填燃料健全性評価(ロシア解体プルトニウム処分研究)」
    石井徹哉氏(核燃料サイクル開発機構大洗工学センター技術開発部副主任研究員)
  • 「水炉超高燃焼度燃料被覆管用の新型ステンレス合金の開発」
    木内 清氏(日本原子力研究所エネルギーシステム研究部耐食材料研究グループリーダー)

第2セッション「水素化物燃料研究の現状」

  • 「トリウム水素化物燃料の開発」
    小無健司氏(東北大学金属材料研究所助教授)、山脇道夫主査(東京大学)
  • 「プルトニウム−ジルコニウム−水素化物燃料の核的特性評価」
    稲葉勇三氏(原子燃料工業東海事業所技術開発部シニアグループ長)
討論会:シュラウド等材料問題検討会(日本原子力学会材料部会)
  • 「シュラウド等のひび割れ事象について」
    鈴木俊一氏(東京電力技術開発研究所材料技術グループマネージャー)
  • 「福島第二3号機シュラウドサンプル調査について」
    塚田 隆氏(日本原子力研究所東海研究所エネルギーシステム研究部)
  • 「維持規格における欠陥評価について」
    鹿島光一氏(電力中央研究所狛江研究所金属材料部部長)
第5回定例会
開催日:
4月24日(水)
議 題:(1)講演「軽水炉燃料の照射挙動と高燃焼度化研究」
 鈴木元衛幹事(日本原子力研究所)
(2)文献発表
第6回定例会
開催日:
5月29日(木)
議 題:(1)文献発表
第7回定例会(見学会)
開催日:
6月12日(木)〜13日(金)
見学先:(1)環境科学技術研究所
(2) むつ科学技術館
(3) 日本原燃六ヵ所原子燃料サイクル施設
第8回定例会
開催日:
6月26日(木)
議 題:(1)文献発表
第9回定例会
開催日:
7月9日(水)
議 題:(1)文献発表

JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. (JAIF)