核軍縮・不拡散に関する日豪共同声明 核兵器のない世界への協力を継続
第6回日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」閣僚級会合)出席のためオーストラリアを訪問中の岸田文雄外相は11月21日、J.ビショップ外相と夕食を囲んでの会談を行い、核軍縮・不拡散に関する日豪共同声明を発表した。
同声明では、核軍縮・不拡散分野での長年にわたる緊密なパートナーシップを確認し、核兵器のない世界に向けた協力を継続する決意を新たにすることが述べられている。また、核兵器不拡散条約(NPT)とその三本柱(核軍縮、核不拡散及び原子力の平和的利用)の強化や、NPT運用検討サイクルにおいて具体的進展を伴う前進の重要性について強調。さらに、全ての国に対し、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効や核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の早期交渉開始等、更なる実践的かつ具体的措置を改めて要請している。
22日に行われた「2+2」閣僚級会合では、岸田外相、ビショップ外相、中谷元・防衛相、M.ペイン国防大臣が、北朝鮮に対し非核化への具体的措置を強く要請することなどを含む共同コミュニケを公表した。