北海道電力・泊安全性向上計画、重大事故対応を専門に行うSAT創設など
北海道電力は6月17日、泊発電所の2016年度安全性向上計画を発表した。福島第一原子力発電所事故を踏まえ、2014年度の取りまとめ以降、毎年見直しを行っているもので、今回は、重大事故対応や原子力防災の面において、ハード面のみならずソフト面についても充実・強化を図るなど、泊発電所の安全性の一層の向上を目指している。
同計画では、世界のエクセレンス(最高水準)を目指した取組として、世界原子力発電事業者協会(WANO)や原子力安全推進協会(JANSI)から発出される評価・提言を積極的に取り入れるほか、海外原子力事業者との情報交換などにも努め、さらなる安全性向上を目指すとしている。また、重大事故対応を専門に行うSAチーム(SAT)を創設することとし、日常的な教育訓練、シビアアクシデント設備の巡視点検などに従事させ、24時間体制で万一の事態に備える。
さらに、2016年度は、泊発電所を対象とした政府主催の原子力総合防災訓練が予定されていることから、事故対応を想定したオンサイトの防災訓練に加え、関係自治体の意見も求めながら、避難住民支援活動なども含めたオフサイトの防災訓練についても一層充実強化を図っていく。