2021年の原子力発電設備利用率は22.1%
12 Jan 2022
原子力産業新聞が電力各社から入手したデータによると、2021年の国内原子力発電の設備利用率は22.1%となった。既に再稼働している関西電力高浜3、4号機、九州電力川内1、2号機で、テロなどに備えた「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の運用が開始され、2020年末より順次発電を再開したことから、設備利用率は前年より6.6ポイント上昇。総発電電力量は639億9,786万kWhで前年より42.3%増となった。
2021年は6月に関西電力美浜3号機が国内初の40年超運転を開始。これで新規制基準をクリアし再稼働したプラントは計10基・995.6万kWとなった。美浜3号機は10月に特重施設の設置期限(プラント本体の設計・工事計画認可から5年間)を迎えたため定期検査入りし、現在停止中。また、司法判断などにより停止していた四国電力伊方3号機が12月に2年ぶりに運転を再開。同機は年明けて1月24日に原子力規制委員会による最終検査を経て通常運転に復帰する見込みだ。九州電力の玄海3号機と川内2号機は年間を通じて運転し、川内2号機では設備利用率が106.7%にまで達した。
*各原子力発電プラントの2021年運転実績(2021年12月分を併記)は こちら をご覧下さい。