原子力産業新聞

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高浜3・4号機 40年超運転に向け認可申請

01 May 2023

40年超運転を目指す高浜3・4号機

関西電力は4月25日、原子力規制委員会に、高浜発電所3・4号機(PWR、各87.0万kW)の40年超運転に係る認可申請を行った。それぞれ2025年1月、6月に運転開始から40年を迎える。同社では、これに続く20年間の運転期間延長の認可申請に必要な特別点検を昨秋に実施。原子炉容器、コンクリート構造物などの劣化事象に関し「運転開始35年以降に採取したデータを確認・評価した結果、異常は認められなかった」としている。〈関西電力発表資料は こちら

関西電力では4月、既に再稼働している高浜3・4号機、美浜3号機、大飯3・4号機がそろって月間を通じて稼働した。美浜3号機に続く40年超運転となる高浜1・2号機は、それぞれ6月、7月に発電を再開する見通し。今夏は、同社の現役原子力発電プラント全7基のフル稼働が実現しそうだ。

国内原子力発電プラントの40年超運転に係る認可申請は、既に原子炉設置変更許可が得られている高浜1・2号機、美浜3号機、日本原子力発電東海第二の他、現在、審査中の九州電力川内1・2号機、今回の高浜3・4号機で計8基となった。いずれも60年間の運転を目指している。

なお、三菱重工業は4月26日、高浜3・4号機向けに、PWRで用いられる取替用の蒸気発生器6基を受注したと発表した。両プラントが3基ずつ有する蒸気発生器すべてを取り替える計画だ。〈三菱重工発表資料は こちら

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