原子力産業新聞

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NUMO「エコプロ」に初出展 若年層への理解に向け

08 Dec 2023

NUMOブースには社会科見学の生徒たちも多数来場

原子力発電環境整備機構(NUMO)は、環境に配慮した製品・サービスに関する国内最大級の展示会「エコプロ」(日本経済新聞他主催)に初めて出展した。〈NUMO発表資料は こちら

今回の「エコプロ2023」(第25回)は12月6~8日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されており、計432社・団体が出展し、会期中の来場者数は65,000人にのぼる見込み。同イベントには学生ら、若手の来場も多く、NUMOでは、今回の出展が、次世代層に地層処分事業について知ってもらう機会となることを期待している。

「地層処分コミュニティパーク NUMOの森」と銘打つNUMOの出展ブースには、地層処分展示車「ジオ・ラボ号」も登場。「ジオ・ラボ号」は、「最終処分場とはどういうものか、その長期的安全性は?」について、直感的に伝えることをコンセプトに2021年以降、前身の地層処分模型車「ジオ・ミライ号」を引き継ぎ、現在、全国各地の科学館や商業施設などを巡回し活躍中。地表から300m以上深い場所に作られる処分場のイメージを大型ディスプレイでリアルに体感できるデジタル映像などを通じ、楽しみながら地層処分のイメージを体験できる。

今回のイベントで、NUMOは、「触れる」、「見る」、「聞く」といった感覚に訴える展示を重視し、例えば、地層処分に使われる多重のバリア(ベントナイトなど)に実際に触れて実験したり、VRゴーグルを装着して処分場の状況を疑似体験するといった工夫を凝らしている。

また、「エコプロ2023」がテーマとするSDGsに関連し、NUMOの各展示には、SDGsが目指す17目標のいずれに対応するのかを表示。例えば、「電気をつくる、電気をつかう。SDGsで考えよう ガラス固化体と地層処分」との展示では、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」をロゴで示している。

NUMOの広報担当者によると、6、7日の2日間でそれぞれ約1,500名がブースに訪れたという。特に、社会科見学の小中高生らの来場も非常に多く、生徒たちからは地層処分について「初めて知った」という声が聞かれたほか、引率教員で関心を持つ人もあり、「まずは知ってもらう」ことが重要と話している。

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