2023年の国内原子力発電 設備利用率は28.0%
15 Jan 2024
原子力産業新聞が電力各社より入手したデータによると、2023年(暦年)の国内原子力発電所の平均設備利用率は28.0%(対前年比9.3ポイント増)、総発電電力量は810.8億kWh(同49.6%増)と、近年では最も高い水準となった。
2023年は関西電力の高浜1・2号機が、同美浜3号機に次ぐ、40年超運転を開始。これにより稼働したプラントは、いずれもPWRで12基・1,160.8万kWとなった。2022年は、テロなどに備えた「特定重大事故等対処施設」の整備に伴う停止もあり、稼働状況は下降を見せたが、2023年には関西電力高浜1・2号機、および、既に再稼働している九州電力玄海4号機で同施設が運用を開始。関西電力では、現存の計7基が揃って稼働することとなり、設備利用率の向上に貢献した。
*2023年の運転実績は こちらです。