原子力産業新聞

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米国 乾式貯蔵システムの耐震試験を完了

01 Aug 2024

桜井久子

使用済み燃料貯蔵キャスクの振動台試験 ©US DOE

米エネルギー省(DOE)は722日、実物大の使用済み燃料乾式貯蔵システムの耐震試験を実施、完了したことを明らかにした。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者らは、DOEから資金提供を受け、屋外振動台を使用した耐震試験を実施。重さ125トンの実物大の垂直キャスクと111トンの水平貯蔵システムを対象に、どちらもダミーの燃料集合体と240以上のセンサーを装着し、約40種類の地震のシミュレーションのデータを収集した。

今回の試験で得られたデータにより、国内の70を超える原子力発電所サイトで安全に貯蔵されている使用済み燃料に対し、地震が与える潜在的な影響を詳細に評価し、将来の使用済み燃料貯蔵システムの設計と許認可に有用なデータを収集する。また、現在の貯蔵方法の改善や、国内の使用済み燃料の安全で、効率的、持続可能な管理にも資するという。

耐震試験の様子はDOEYouTubeチャンネルで視聴できる

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