原子力産業新聞

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UAE バラカ4号機が営業運転開始

06 Sep 2024

桜井久子

バラカ原子力発電所 ©ENEC

アラブ首長国連邦(UAE)の首長国原子力会社(ENEC)社が所有するバラカ原子力発電所の4号機(APR1400140kWe)が、95日に営業運転を開始した。これにより、同発電所は全基が運転中となった。

UAE初の原子力発電所であるバラカ発電所は、20127月からUAE北部のアブダビ首長国で建設工事が本格的に始まり、123号機はそれぞれ20214月、20223月、20232月から営業運転を開始している。4基いずれも、韓国製のPWRAPR1400140kWe)を採用し、運転や保守は2016年に設立されたENEC(株式保有シェア82%)と韓国電力公社(KEPCO)(同18%)の合弁企業であるNAWAHエナジー社が行っている。

バラカ発電所は年間400kWhを発電し、UAEの総発電電力量の25%を供給。年間2,240万トンのCO2排出を削減し、UAE企業の脱炭素化も支援している。また、同発電所の建設により、新たに先進的な産業が生まれ、原子力科学分野の研究促進のほか、UAEの若手人材に教育と訓練の機会を提供、これまでに高度なスキルを有する2,000人以上の人材が、発電所の開発プロジェクトに参加したという。

ENEC社のモハメド・アル・ハマディCEOは、「UAEは過去5年間でどの国よりも一人当たりのクリーンな電力を生産しており、その75%をバラカ発電所で発電している」「4基いずれも、初コンクリート打設から燃料装荷まで8年以内に実施されており、4号機では、建設準備開始から営業運転開始までの期間が1号機と比較して40%の短縮を達成した」と指摘している。

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