2023/12/02
フェスといえば行列がつきもの。COPも例外ではない。特に初日から3日間は、各国要人が出席することもあり、メディアも含む参加者の増加、立ち入り禁止エリアの増加、加えて会場運営が習熟されていない等が原因で、長蛇の列となる。例えば、11時からの原子力ブース「オープニング・セレモニー」に間に合うよう10時40分に会場最寄り駅(Metro 2020)に降り立った取材陣。セキュリティゲートに到着したのは1時間以上経った11時45分であった。
ひたすら並ぶのである。参加証(Badgeと呼ばれる)が交付済みでも未交付でも、偉い人でもそうでなくても、指定されたVIPでない限り、皆平等に列を作るのだ。例外は許されず、我慢できなくなった参加者がプロ野球の監督ばりに係員に猛抗議するも黙殺される。ドバイの思い出はこれかもしれないと思えるほど、炎天下並び続け、もうダメかもしれないと思う頃に給水ポイントに到着。係員が笑顔でミネラルウォーター入りの缶を手渡してくれるのだ。あと少し、頑張れ、と言われているようで勇気が出る。
そうこうしてようやく会場内に入ると、今度はコーヒーに並ぶ。ランチに並ぶ。参加者ノベルティ(ウォーターボトルと、ドバイ市内公共交通機関乗り放題のパスモみたいなカード)を受け取るために並ぶ。トイレに並ぶ。なんだかずっと並んでるな。
もちろん当初の目的であったセレモニーには間に合わなかったのだが、安心されたい。「セレモニーは明日の午後3時に変更」とのアナウンスが届く。そう、ほとんどの出席者が間に合わなかったのだ。
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