原子力産業新聞

COP28

グローバル・ストックテイク 28回目となるCOP28開催地はUAEのドバイです。前回のCOP27から持ち越しとなったロス&ダメージ(気候変動の悪影響にともなう損失および損害)対策など、気候変動に関するさまざまなテーマが議論されます。

COP28【番外編】NZNブース

2023/12/05

COPの会場にはブルーゾーンとグリーンゾーンの2つのエリアがあります。グリーンゾーンはブルーゾーンと異なり、一般の見学者が訪れるエリアです。入場チケットも販売されているようです。ブルーのパスを持っていればグリーンに入れますが、グリーンのパスではブルーに入れませんので注意が必要です。また、ブルーからグリーンへはパスチェックだけで入れますが、グリーンからブルーへ入るには手荷物検査を通らなければなりません。もちろん行列します。

COP28のグリーンゾーンは広大で、各ブースも趣向を凝らしています。ついでに言うと、係員もグリーンゾーンの方が親切な気がします。ちょっと地図看板を見ていると、係員の方がすかさず寄ってきて、あーだこーだと世話を焼いてくれます。

「ネットゼロ原子力(Net Zero Nuclear=NZN)」のブースは、ブルーにもグリーンにもあるのですが、グリーンゾーンのブースは小さいながらもデザイン性を感じさせるものでした。しかもグリーンゾーンではNZNブースののすぐ近くに、韓国水力・原子力会社(KHNP)のブースがあり、ブースの広さはもちろん巨大な壁面LED+ロボットアーム2本、そして迫力の映像でSMRを売り込んでおりました。KHNPなので当たり前とはいえ、一般向けゾーンでの「原子力」推しっぷりは頼もしく、毎年じわじわと「世界では原子力が来ているな」と感じさせてくれます。

散歩しているボストン・ダイナミクスの四足歩行ロボ。可愛いワンちゃんのようなそぶりをしていますが、足音は勇ましく、カメラを回しながら「こいつに飛びかかられたら死ぬな」とドキドキしてしまいました。テクノロジーも来ています。ブルーゾーンではテレビで見たことある人が歩いているという刺激がありましたが、グリーンゾーンは純粋に最先端のテクノロジーがそこかしこに転がっており、これまた刺激を受けます。

なお、ブルーゾーンで無料で配布されていたミネラルウォーターを、グリーンゾーンで見かけたのでもらおうとしたら「5AED(200円)です」と言われてしまいました。注意が必要です。

現地取材

  • 石井 敬之

    総括課長にして編集長。COPへの参加は昨年のエジプト以来2度目。特技は料理。

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