カナダでは現在、19基・合計出力1451.2万kWe(グロス)の原子力発電プラントが運転中だ。うち18基が、同国政治経済の中心であるオンタリオ州(人口1,350万)に立地している。
同州は2014年4月、原子力発電設備容量の拡大によって、石炭火力を全廃することに成功した。この脱石炭の達成により、近年、エコモダニストたちがオンタリオを「カーボンフリーの成功例」と指摘し、ドイツの好対照として注目を集めている。
カナダでは新規原子力の動きも活発だ。世界に先駆けてSMRを国内で研究開発/製造/実証することで、世界市場への進出を目指している。
原子力産業新聞では、(取材時はパンデミック前だったが)カナダの最新事情をレポートする。
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米オハイオ・ノーザン大学で電気工学を学び、米ロバート・モリス大学で理学修士を取得。米国のビーバーバレー、セーレム、クリスタルリバー原子力発電所等で勤務。米国内11の州で電気事業を展開するアメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)社の上級副社長兼CNO、仏Areva社北米法人の社長兼CEO、仏Arevaグループ副COO等を歴任し、2016年より現職。2014年に米エネルギー省より「STEM(science, technology, engineering and mathematics)アンバサダー」に指名された。
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トロント大学出身。旧オンタリオ・ハイドロ社、オンタリオ・パワー・ジェネレーション社を経て、オンタリオ州政府の規制当局であるオンタリオ・エネルギー委員会委員。連邦政府のカナダ原子力安全委員会(CNSC)委員を歴任。2018年より現職。
STEM分野(science, technology, engineering andmathematics)における、女子学生向け教育支援に力を入れている。