原子力産業新聞
03 すべての人に健康と福祉を

原子力は
年間数千万の人々の命を
救っている

原子力の貢献
具体的には
核医学による診断治療は、年4,000万件以上実施されている
  • 核医学は年間数千万人を診断し、治療に役立っている。
  • 放射線物質は、体内の特定の分子を分析するために使用される医学研究に不可欠。
  • 放射線治療はさまざまな「がん」の治療に役立つ。
  • 放射線照射は、注射器やカテーテルなどの医療機器の滅菌に利用されている。

わたしたちの健康診断において核医学は欠かすことができない。ほとんどの「がん」を検出し、診断する際の最も正確な手法の1つであるPET(陽電子放出断層撮影)検査は、加速器で製造したアイソトープ(放射性同位体)をトレーサーとして利用している。

生命工学の研究者は放射性物質を用いて体内の特定の分子を分析する。この技術は、エイズやアルツハイマー病といった慢性疾患の研究において必要不可欠だ。

また放射線治療によってさまざまな「がん」やバセドウ病(甲状腺機能亢進症を引き起こす代表的な病気)などの疾患を治療することができる。「がん」の場合、ほとんどの悪性腫瘍は放射線に弱い。外部照射であれ内部照射であれ、「がん」のある部位に放射線を照射することによって「がん」を制御/除去することのできる治療方法が多数存在するのだ。

核反応の副産物であるコバルト60は、命に関わる危険なバクテリアを死滅させることができる。そのため、注射器やカテーテルといった医療機器を滅菌する際に、大変効果的である。

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