発電に化石燃料を使用すると大気、水、土壌の汚染や気候変動の原因となる温室効果ガスの大量排出などを引き起こし、人と環境に有害な影響を及ぼす。
持続可能な発展は、クリーンで信頼性が高く、手頃な価格のエネルギーへのアクセスが可能となって初めて達成することができる。エネルギーは人類の全ての活動につながっており、農業、重工業、商業、輸送といった経済部門の原動力でもある。
原子力発電所は天候に左右されることなく、クリーンで信頼性が高く手頃な価格のエネルギーを大量に供給し、中断することなく長期間にわたり稼働し続けることができる。また、原子力発電所は、手頃で信頼性が高く低炭素電力供給ネットワークを構築していく上で、風力発電、太陽光発電、電力貯蔵の補完として理想的である。
さらに、熱電併給によって、原子炉で生成された熱は家庭用暖房や産業用熱利用など現時点で脱炭素化が難しいとされるプロセスへと再利用することができる。
原子力プロジェクトは長期的な投資であり、原子力施設は最長で80年あるいはそれ以上稼働することもできるため、費用効率が高く、手頃な価格の電力を供給することができる。