原子力産業新聞

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Vol.8

国際原子力機関の保障措置評価官 クリスティン・マデンさん

国際原子力機関(IAEA)には、現在、178か国が加盟し、100か国以上から2,500人以上の職員が派遣されている。米国出身のクリスティン・マデンさんは、2015年よりIAEAに勤務し、現在、IAEAの保障措置評価官および保障措置査察官を務める。またクリスティンさんは、2023年4月から原子力青年国際会議(IYNC)の会長も務めている。原子力業界における若い世代の女性エンジニアとしてリーダーシップを発揮してきたクリスティンさんに、原子力推進にかける思いを聞いた。

文:井内千穂 写真:小山内大輔

24 June 2024

多様性から素晴らしいアイデアが生まれる

ダイバーシティに取り組むIAEA

まず、IAEAでのお仕事について教えてください。

クリスティン

原子力保障措置は、世界が原子力エネルギーを利用できるように、核拡散防止条約(Non-Proliferation Treaty=NPT)への法的コミットメントを維持しつつ、平和目的のためだけに原子力科学技術を移転できる基盤を各国に提供しています。
保障措置局での私たちの任務は、加盟国が平和的でない目的で核物質や施設を悪用しないという国際的義務を果たしているかを確認することです。私は資格を持った査察官です。現在、査察官は180以上の国々を訪問し、保障措置を実施しています。現在の私の主な役割は、保障措置評価官として、上司である保障措置局長をサポートすることです。保障措置の実施について、局長や管理チームに専門的なアドバイスを提供することに重点を置いています。

現在、IAEAには女性の職員はどれぐらいいるのでしょうか?

クリスティン

ここ数年で大幅に増えました 。現在約2,500人の職員のうち4割が女性です。査察官については、2017年時点では女性の占める割合が23.1%でしたが、直近の2023年のデータでは30.6%になりました。女性向けのリクルート活動を強化したこと、リクルート活動自体に女性を幅広く参画させたことで、大幅に増やすことができました。私には、ジェンダーフォーカルポイント としての役割もあります。

「ジェンダーフォーカルポイント」とは?

クリスティン

R.M.グロッシー事務局長が数年前に開始した「ジェンダー平等イニシアチブ」の達成を支援するために、各局で責任者が数名選ばれました。私は保障措置局に3人いるジェンダーフォーカルポイントの1人です。保障措置局では、世代間や地理的な平等性も考慮に入れ、「ジェンダー・地理的・世代的行動プロジェクト」を立ち上げました。誰もが局内に帰属意識を持てるようにすることに力を入れています。他の国際機関とも協力して、リクルートイベントなど、多くのアウトリーチ活動を行っています。さらに、IAEAの技術協力局と協力して、アジア地域の学校教師を対象に、原子力科学技術の理解と普及を強化する方法について議論しました。

気候変動問題を懸念する両親の影響で原子力の道へ

原子力工学を専攻されたきっかけを教えてください。

クリスティン

私は自動車産業のメッカ、ミシガン州デトロイト都市圏の郊外にあるロメオという町 で生まれ育ちました。父はフォードで働いていました。私も元々は父のようなキャリアを歩みたいと思っていたのですが、当時、米国の自動車産業は衰退期にありました。
両親は気候変動問題に関心が高く、よくテレビのドキュメンタリー番組を見ていました。1990年代から2000年代初頭にかけて、アル・ゴア氏が気候変動と環境への影響について問題提起した時代です。両親は、「気候危機を解決するために力を貸してほしい。原子力工学はこの危機を解決する道だ」と言っていました。
私は数学が得意だったので、STEM教育に重点を置いた高校に行きました。当時は原子力分野にあまり気乗りしませんでしたが、放射線腫瘍医になりたい気持ちはありました。いとこが幼い頃に目のがんに苦しんだことが心に残っていたからです。医学部への道筋になると考えて、原子力工学を学ぶことに折り合いをつけました。

大学卒業後の進路はどのように決めたのですか?

クリスティン

学生時代に原子力発電所でインターンを経験しました。中央制御室で働く人たちや、原子炉の起動、進行中の核分裂を目の当たりにし、発電所がとても気に入りました。原子力発電が地域コミュニティにもたらすプラスのインパクトにも感銘を受けました。
同僚の多くは、家族が原子力発電所で働いており、その息子や甥っ子がそこで働くようになる感じでした。私の場合、家族の中でこの業界で働くのは私が初めてです。両親の影響で早い段階から原子力に触れていなければ、そうしようとは思わなかったでしょう。

その頃の米国の原子力発電所

地元の発電所に就職されたのですか?

クリスティン

はい。2009年にミシガン大学を卒業してから2012年までミシガン州内のパリセード原子力発電所で働きました。

どんな職場でしたか?

クリスティン

100人以上のスタッフがいる部門の中で、女性エンジニアは3人だけでした。「ボーイズクラブ」と呼ばれるような排他的な雰囲気がまだあって、ちょっと疎外感がありましたね。その後、運転部門に異動して、40年間運転しているプラントの歴史上初の女性として、上級原子炉運転員のライセンスクラスに参加しました。そのクラスには女性が3人いました。私たちが最初の3人だったのです。
発電所では運転員を区別するために制服を着用します。白いシャツに黒いズボンです。今考えると馬鹿げた話ですが、当時は女性用の制服がありませんでした。女性用の制服を注文できないかと聞いたのですが、男性用を着るよう言われました。身体が小さいので、最小サイズでもドレスみたいにぶかぶかなんです。ある時、上司から、「クリスティン、君が制服を着ていないという苦情が来ている」と呼び出されました。「私に合うサイズがないんです。大きすぎる制服を着るのはプロフェッショナルではありませんよね」と言うと、上司は「なぜ誰も私に知らせなかったのか」と言いました。たぶん、事務担当の職員が制服を注文したくなかったんだろうと思います。
結局、解決はしたのですが、このような細かなことが問題になるのです。たとえば、中央制御室には女性用のトイレがなくてとても不便でした。
今でも原子力発電所で働いている友人によると、状況はかなり改善されているようです。ウェスティングハウスで働いている親友は、最近副社長に昇進しました。 女性が障壁を乗り越えて成功していくのはエキサイティングですが、まだまだ道半ばだと思います。

福島第一原子力発電所の事故を受けとめて

クリスティンさんが原子力発電所で働いていた2011年に、日本では福島第一原子力発電所の事故がありました。米国内にはどのようなインパクトがあったのでしょうか。

クリスティン

私はファクトベースの人間なので、とにかく、何が起きたのか、それはなぜなのかを知ることが重要でした。職場でさまざまな調査をしました。たとえば、私たちの発電所ではどのような自然災害が起こり得るのか、そして、その影響を評価し、定量化するのです。
また、私は当時、北米原子力若手連絡会(NAYGN)のメンバーで、学生教育の責任者を務めていたので、米国原子力エネルギー協会(NEI)から、科学コミュニケーションを手伝ってほしいという依頼がありました。原子力に関する一般の人々からの質問にメールで答えるという任務です。

事故を受けて、反原子力の機運が高まった時期もあります。そういった状況をクリスティンさんはどのように受け止めておられたのでしょうか?

クリスティン

人々の怖れは正当だと感じました。怖れは理解不足から生じる傾向がありますが、原子力業界ではシンプルに言えることを非常に複雑な言葉で表現しがちなのです。かつて両親は、幼稚園児や小学生のいとこたちにもわかるように、私に原子力のことを説明させることがありました。技術的な話を始めると、母は、「クリスティン、難しすぎるわ。もう一度やり直して」と言ったものです。
人々は耳を傾けてもらいたいのです。時間をかけて相手の考えや懸念を理解し、建設的な対話をすれば、不安感は解消されていくと思います。
私自身は原子力事故について懸念を持ったことはありませんでした。原子力を支持する環境で育ったため、偏っていたのかもしれませんね(笑)気候変動のリスクの方がはるかに大きいと考えていました。

国際経験を積み、IAEAへキャリアチェンジ

その後、海外での仕事はご自身で志願されたのですか?

クリスティン

それもNAYGNがきっかけです。ある会議でホルテックの副社長と知り合いました。そしてある日、職場のチームでソフトボールをしていたら、リクルーターから電話がかかってきたのです。その時は、「わかりました。後でかけ直します」と言ったのですが、まさか、チョルノービリで働くことになるとは思いもよりませんでした。

喜んでオファーを受けたのですか?

クリスティン

ええ、とてもワクワクしました。ホルテックは、乾式および湿式の使用済み燃料貯蔵システムを世界中で管理・開発しています。ホルテックへ転職し、ウクライナでのプロジェクトに8か月間携わりました。
その後、一旦米国へ戻り、ウクライナとイギリス両方のプロジェクトをサポートしていた頃、エネルギー省の友人からIAEAに派遣する人材を探しているという連絡がありました。日本もそうですが、各国は国連の各機関にジュニア・プロフェッショナル・オフィサーを派遣しています。おそらく、ライセンス経験と国際経験を持つ32歳以下の候補者を見つけるのに苦労していたのでしょう。そこで、この面接を受けました。実はIAEAで査察官として働きたいといつも思っていたのです。

IAEAの査察官に憧れていた?

クリスティン

元々は母の願望(笑)だったんです。母は、イラクに入って仕事をする査察官をテレビで見て、夕食の時、「いつかあなたもあそこにいるわ」と言っていました。
私がIAEAで働きたいのは、IAEAの使命が国際平和と安全保障の促進、さらに、貧困からの脱却のためのエネルギーへのアクセスにとって非常に重要だと考えているからです。

査察官としての初仕事の時はどんなお気持ちでしたか?

クリスティン

初めて査察に行った時は少し不安でしたが、私のメンターである経験豊富なもう一人の査察官と一緒に出張し、彼女は出発前に実用的なアドバイスをたくさんくれました。そのおかげで、私は準備万端、自信を持って臨むことができました。彼女は今や局内の上級査察官に昇進していますが、今でも私のメンターとしてアドバイスをくれます。
査察官は、原子力科学技術が地域社会に恩恵をもたらすさまをこの目で見ることができ、仕事にとてもやり甲斐を感じています。

故郷を離れ、出張続きで、 ホームシックになりませんか?

クリスティン

いいえ。旅行が大好きなんです。今までに59か国を訪ねました 。世界中に友だちがいます。私は就職して以来、国際青年原子力会議(IYNC)のメンバーで、IYNCには、50か国に10万人以上の若い専門家や学生のネットワークがありますからね。

IYNC会長としてのリーダーシップ

そのIYNCで、クリスティンさんは現在、会長を務めておられます。リーダーとしてのお考えを聞かせてください。

クリスティン

私は、若い世代が意思決定プロセスに参加することが重要だと考えています。そこで昨年、原子力の応用分野、原子力発電分野、保障措置の3分野で若手の技術的なスキルやリーダーシップを磨くグローバルなパイプラインを開発する「Leaders for Nuclear Program」を立ち上げました。IAEAなどの機関と協力して最初の15人のフェローを選考しているところです。また、日本も参加している「NICE Future Initiative」を通じて、ワーキンググループに初めて若者の声を取り入れることができました。
意思決定プロセスへの参加が可能になれば、当事者意識を持つことができ、その結果、さまざまな環境問題の解決に向けた力を得たように感じられます。
持続可能性や気候変動の問題は、私のいとこたちも含めて世界中の若者にとって最大の関心事です。そこで、IYNCでは、原子力分野以外の若い世代のグループともパートナーシップを構築しています。昨年は、気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)の青年組織であるYOUNGOと緊密に連携しました。

若い世代というのは、何歳ぐらいの人たちですか?

クリスティン

YOUNGOのメンバーは35歳未満です。10代の高校生もいます。IYNCでは原子力のリスクについて透明性を持って対話する場を提供しています。その際、原子力だけに焦点を当てるのではなく、問題をより広い文脈に位置付けることにしました。たとえば、「クリーンエネルギーの安全保障への貢献」とか「エネルギー部門の廃棄物戦略」といった具合で、原子力もたくさんのテーマの中の一つのトピックです。こうすることで、誰もが自分の問題として関心を持って考えられるようになります。
ですから、私にとってリーダーシップとは、メンバーに自信を持たせるエンパワーメント、そして、これまでとは違った議論の道筋を作ることであると言えます。

放射性廃棄物をどうする?

今のお話に出てきた廃棄物ですが、高レベル放射性廃棄物の処分については、最終処分地をどこに決めても、同世代間の地理的な不公平がありますし、将来世代に負担をもたらす難しい問題です。クリスティンさんのお考えをお聞かせください。

クリスティン

コミュニティと若者を意思決定に参加させることが重要だと思います。そうすれば、決定に対する当事者意識を持つことができるからです。
カナダ原子力学会が放射性廃棄物を定量化した際に出した比喩によると、原子力だけですべてのエネルギー需要をまかなった場合、人の一生で発生する廃棄物は1本のソーダ缶ほどの量だそうです。それを再処理すると、廃棄物はその10分の1ほどになります。
すべてのエネルギーには廃棄物があり、生分解性でない廃棄物も多いのです。比較のうえでの基準が得られる形で文脈化することがだいじだと思います。
しかし、放射性廃棄物だけについて言えば、そもそも廃棄物なのか?という問題もあります。そのほとんどは再利用可能だからです。
放射性廃棄物と言うと怖しいものに聞こえますが、そのままの形ではコスト効率が良くないので原子炉で使えないという意味だったのでしょう。しかし、そのほとんどは実際には廃棄物ではありません。再処理すれば利用可能なのです。

いつか再処理するかもしれないと?

クリスティン

現在、多くの国では再処理を行っていませんが、回収可能な容器に使用済み燃料を保管しています。将来再処理する可能性があると考えているからです。そして、このことも原子力産業が他の産業とは異なる点だと思います。他の産業では、将来使えるかもしれないから保管するよりは、今使えないものは埋め立て地に捨ててしまう傾向があるからです。もちろん、原子力ではそんなことはできません。でも、少なくとも原子力業界では、将来使いたければ使えるような形で廃棄物を保管していると言えるでしょう。

原子力の魅力とは

クリスティンさんにとって、原子力の魅力とは何でしょう?

クリスティン

いろいろなことに活用できることです。原子力は医療にも応用できますし、食品の安全性を高め、水不足を解消するのにも役立ちます。放射性同位体を照射してがん治療薬の開発にも役立ちます。これほどさまざまな用途に使えるエネルギー源は他にありません。

今までずっと原子力の仕事をしてこられたクリスティンさんの、モチベーションを支えているものは何でしょうか。

クリスティン

保障措置の仕事は、これほど多くの異なる分野に大きな影響を与える技術と専門家を、各国が共有することができる基盤を提供していると思います。そのことに本当に奮い立たせられます。
海外派遣の任務でも査察活動でも、世界中の人々と交流する機会が多くあります。IAEA内でも、毎日のように世界中からたくさんの訪問者がやってきます。彼らの話を聞くと、原子力科学技術がいかにプラスの影響を与えているかがわかり、自分の仕事が影響力を持っていることを感じます。
そして、より大きな公平性を提供するためにこの仕事を続けること、特に女性のために、教育の擁護者であることが非常に重要だと思います。電気へのアクセスがあることは、水くみや料理など、主に女性の仕事とされている骨の折れる作業の負担を軽減し、女性が学校に通い、勉強し、社会に貢献する機会を与えてくれるのです。
現在、ジェンダー平等の達成までに約200年かかると言われていますが、それは労働力の半分を活用していないことを意味します。もし誰もが貢献する機会を得られたら、人類としてどれほど大きな可能性を秘めていることでしょう。ですから、私がIAEAで担っている役割や、IAEA全体が担っている役割は、そのような障壁を取り除き、教育や意思決定への参加をより身近なものにしていると思います。教育こそは人間の能力を伸ばし、あらゆる可能性の基礎になるものだと思うのです。それが私のモチベーションになっています。
そして、さまざまな異なる文化の人々と一緒に働くと、自分と似たような環境で育った人だけと働くよりも、はるかに影響力と洞察力のあるアイデアが生まれると思うことがしばしばあります。

互いの違いに焦点を当てるのではなく

さまざまな人々とのコミュニケーションの中で、これまでに、異なる考えの人から反対の意見をぶつけられたといったご経験もありましたか?

クリスティン

数年前からCOP(国連気候変動枠組条約締約国会議)に参加しているのですが、最初に参加した頃は、原子力の団体は、原子力が唯一の解決策であると言わんばかりに原子力を強力に推進していました。
しかし、いろいろ議論するうちに、私は、原子力が必要であるのと同等か、それ以上に、再生可能エネルギーも必要だと考えるようになりました。すると人々は、「待って。あなたは原子力が唯一の解決策だとは思っていないのですね?そして、私が重要だと思うことにも意味があると思っているのですね」と言ったのです。実際、私はそう思っているのです。
こうして私が発見したのは、互いの違いに焦点を当てるのではなく、そもそもなぜこの議論をしているのかに焦点を当てるのがだいじだということです。私たちは、気候変動の影響を緩和したいわけで、そこにたどり着くための方法は違うかもしれませんが、目的は同じです。ですから、互いの考えの相乗効果を生み出すことで、人々は原子力科学技術のアイデアに対してオープンになると感じています。
昨年のCOP28では、原子力科学技術がネットゼロへの移行に重要であることが初めて認識されました。そのうえで、IYNCが20か国以上から70名以上の代表団をCOPに送り、若い世代の声を届けたことを誇りに思います。
COPの場で誰もが原子力を好きになるわけではありません。しかし、私の目的は、人の心を変えることではなく、ただ、事実を伝え、十分な情報に基づいた判断をしてもらうことなのです。
ある時、COPのIYNCのブースにドイツの人が来て、原子力の本当の問題は核拡散だと言いました。そこで私は、IAEAという機関があり、世界中の国々を訪ねて施設が悪用されていないことを確認していると説明しました。彼女が「ニュースで報道されているのはごく一部の国だけだから、IAEAが行くのはごく一部の国だけだと思う」と言ったので、私は「いいえ、ぜひIAEAの公式サイトを見てみてください」と言いました。数日後、彼女はブースに立ち寄り、「IAEAのウェブサイトを見た。もう原子力のことを心配していない」と言いました。
だから、コミュニケーションの相手を尊重することが大切だと思います。闘争的になるのではなく、その人の考えや懸念を受け入れることです。相手の考えは、自分の考えと同様に、正当なのです。

それは原子力に限らずあらゆる問題について言えることですね。

クリスティン

そうですね。互いを尊重し合えば、人々はあなたの言っていることにもっと心を開いてくれるものです。こうした当たり前の教訓を学ぶのに、原子力業界は少し遠回りしてしまったのかもしれません。

クリスティン・マデン Kristine MADDEN

profile
米国ミシガン州出身。国際原子力機関(IAEA)保障措置局にて、保障措置評価官兼保障措置査察官。ミシガン大学で原子力工学と放射線科学を専攻。2009年~2012年、地元ミシガン州のパリセード 原子力発電所で上級原子炉運転員および原子炉エンジニアとして勤務。2013年~2015年、ホルテック・インターナショナル社にて、ウクライナや英国での乾式燃料貯蔵システムや施設の設計・導入を支援する業務を経験。2015年、IAEA原子力安全・セキュリティ局に入局し、2017年よりIAEA保障措置局にて現職。また、2023年4月より原子力青年国際会議(IYNC)会長。
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