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九州電力、川内1・2号機の40年超運転を見据え特別点検実施へ

15 Oct 2021

九州電力川内1・2号機

九州電力は10月14日、川内原子力発電所1・2号機の40年を超す運転に係る特別点検を実施することを発表した。〈九州電力発表資料は こちら

川内1・2号機は、それぞれ2024年7月、2025年11月に法令で定める40年の運転期間を満了する。両機の特別点検は、1回に限り最長20年まで可能な運転期間延長の認可申請のため実施するもので、取替えの難しい原子炉などの機器類を対象として、運転開始35年以降に採取したデータの確認・評価を行う。原子力規制委員会への運転期間延長の認可申請は運転期間満了の1年前までに実施することとされており、これを見据え九州電力では、特別点検を川内1号機では2021年10月18日(17日に定期検査入り)から、同2号機では2022年2月下旬から開始し、点検結果を踏まえ認可申請について判断するとしている。

両機は、2013年の新規制基準施行以降、2014年に先陣を切りともに審査をクリアし、2015年に再稼働を果たした。2020年12月までにテロなどに備えた「特定重大事故等対処施設」の整備を完了。いずれも月ごとの設備利用率が108%(定格熱出力一定運転の効果で100%を超える)近くまで達することもあり、良好な稼働状況を見せている。

運転期間の延長認可については、関西電力の美浜3号機、同高浜1、2号機、日本原子力発電の東海第二の計4基が審査をクリアしており、2021年7月には美浜3号機が国内初の40年超運転として本格運転に入っている。

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