NUMO、新しい地層処分展示車「ジオ・ラボ号」デビュー
01 Nov 2021
原子力発電環境整備機構(NUMO)は10月29日、全国各地を巡り高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する理解を深めてもらう地層処分展示車「ジオ・ラボ号」(全長約9.6m、全幅約2.5m〈通常時〉~約5.0m〈展開時〉、高さ約3.6m、重さ約13トン)を新たに完成し11月より出展を開始すると発表した。〈NUMO発表資料は こちら〉
NUMOではこれまで、地層処分事業への理解促進に向けた取組として、地層処分模型展示車「ジオ・ミライ号」を、次世代層の来場が期待できる科学館、商業施設、公園他に出展し、3D映像の上映や実験などを通じた情報提供活動を実施。年間の巡回30~40箇所、来場者20,000~25,000人を目標とし、親子連れの関心を引くようロボットの「ペッパー」も活用するなど、工夫してきた。
このほど新たに完成した「ジオ・ラボ号」は、「最終処分場とはどういうものか、その長期的な安全性が、展示をご覧になった方に直感的に伝わること」を展示コンセプトとし、(1)廃棄体を埋設する地下300m以深は暮らしから十分に離れた場所にある、(2)深い地層では物質が長い間とどまる特性がある、(3)高い技術力で構築された施設を作り処分される――ことを、98インチの大型ディスプレイで映すデジタル映像や壁面展示を通じて体感してもらう。感染症の拡大防止に配慮し、各種展示はタッチレス方式を採用。NUMOでは、「ジオ・ラボ号」の出展予定について、随時ホームページで告知することとしている。