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富士フイルムの移動型X線透視撮影装置が「グッドデザイン賞」金賞

11 Nov 2021

FUJIFILM DR CALNEO CROSS (富士フイルム発表資料より引用)

2021年度の「グッドデザイン賞」(主催=日本デザイン振興会)の各賞が11月2日までに発表された。

今回、富士フイルムの移動型X線透視撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO CROSS」(10月より販売開始)を含め、5件が大賞(内閣総理大臣賞)の候補となり、東京ミッドタウン(東京都港区)での一般公開を経て、11月2日に審査委員、来場者らによる投票の集計を実施。「FUJIFILM DR CALNEO CROSS」は大賞を逃したが、ケーブルレス化による操作性の向上などが高く評価され、審査委員は「医療の向上と効率化が高いレベルで実現している」と絶賛している。

「FUJIFILM DR CALNEO CROSS」は、外科手術時にX線動画と静止画の撮影が1台で対応可能な軽量X線透視診断装置で、患者の身体的負担軽減を目的に、大きく切開せずX線透視撮影で体内を確認しながら施術する低侵襲な手術のニーズに応えたもの。富士フイルムでは、限られたスペースでの自在な取り回し、床を這うケーブル類の削減、感染防止管理のしやすさにも対応すべく、同社のX線画像診断装置「CALNEO Flow」を受像部に採用し、理想のシステム実現に向け開発に取り組んだ。富士フイルムの製品は、医療分野以外も、一般向けのデジタルカメラ・レンズや双眼鏡、写真用フイルム製造の実績を活かした銀系材料配合のスプレー型除菌剤など、毎年数多くが「グッドデザイン賞」に選ばれており、2021年度も計34件の受賞をあげている。

大賞はオリィ研究所による「遠隔就労・来店が可能な『分身ロボットカフェ DAWN ver.ベータ』と分身ロボット OriHime」が受賞。「FUJIFILM DR CALNEO CROSS」を含め大賞に選ばれなかったファイナリスト4件は、他の優秀な製品・取組15件とともに、金賞(経済産業大臣賞)を受賞している。

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