原子力産業新聞

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九州電力川内2号機が特別点検へ、40年超運転を見据え

18 Feb 2022

川内原子力発電所(左より1、2号機)

九州電力は2月17日、川内原子力発電所2号機の定期検査を同21日から7月中旬までの予定で実施すると発表した。今回の定期検査では、設備の検査や燃料の交換とともに、40年以降の運転期間延長を見据えた特別点検も実施することとしており、これに必要となる原子炉格納容器他のデータ取得も行われる。〈九州電力発表資料は こちら

同社では、川内1・2号機がそれぞれ、2024年7月、25年11月に法令に基づく40年の運転期限に達することから、2021年10月に運転期間延長に係る認可申請に必要な特別点検の実施について発表した。これに従い、1号機では同月より定期検査と合わせて特別点検を実施している。認可申請については、両機とも特別点検の結果を踏まえた上で判断する予定。40年を超える運転期間延長はこれまで、関西電力高浜1・2号機、同美浜3号機、日本原子力発電東海第二の4プラントで60年までの運転認可が発出されている。

新規制基準施行後、川内1・2号機は2015年に先陣を切って再稼働。テロなどに備えた「特定重大事故等対処施設」は、両機とも2020年に整備を終え運用を開始している。

立地地域の鹿児島県では、2022年1月より川内1・2号機の運転期間延長に関し、専門委員会による検証が進められている。

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