九州電力、玄海3・4号機の運転計画変更を発表
31 Mar 2022
九州電力は3月30日、玄海原子力発電所3・4号機の運転計画変更を発表した。〈九州電力発表資料は こちら〉
新規制基準で要求されるテロなどに備えた「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の設置工事に係る状況を踏まえたもの。玄海3・4号機は、それぞれ2022年8月24日、9月13日に特重施設の設置期限(プラント本体の設計・工事計画認可から5年間)を満了するが、いずれも設置工事は未了。新たな運転計画では、現在、定期検査中の3号機の発電再開予定を2022年6月25日から2023年1月20日に遅らせる一方、2022年4月30日より定期検査入りする4号機については、夏季の電力需給確保の観点から工程を見直し、発電再開予定を9月21日から7月10日に前倒しした上、次期の定期検査入り(特重施設整備を含む)を9月12日、その後の発電再開予定を2023年2月23日とした。両機はいずれも2018年に再稼働している。特重施設の設置期限到来に伴う最近のプラント停止としては、2021年10月に定期検査入りした関西電力の美浜3号機がある。
また、東北電力は3月30日、女川原子力発電所2号機の安全対策工事について、「2023年11月の完了を目指す」と発表。再稼働は2024年2月を見込む。同機は2020年2月に新規制基準適合性に係る審査をクリア。安全対策工事の完了時期は「2022年度中」とされていたが、2021年12月の設計・工事計画認可を踏まえ、工事完了時期について改めて評価を行ったもの。〈東北電力発表資料は こちら〉