原子力産業新聞

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NUMOがタレント起用の新動画 理事長インタビューも

18 Jan 2024

石川公一

動画の一コマ(左より、カンニング竹山さん、篠田麻里子さん、越智ゆらのさん、NUMO近藤理事長)

原子力発電環境整備機構(NUMO)は1月18日、マイナビニュースとタイアップした動画「地層処分を学ぼう!」シリーズの第4弾を公開した。〈NUMO発表資料は こちら

マイナビニュースがX(旧Twitter)で配信しているタレントのカンニング竹山さん、篠田麻里子さん、越智ゆらのさん、3人が演じる「家族」の体験を描くショートストーリー番組「竹山家のお茶の間で団らん」の一環。「地層処分を学ぼう!」シリーズでは、これまで、「竹山家」は、北海道幌延町の「ゆめ地創館」、高レベル放射性廃棄物の処分地選定に向けた文献調査が進められている同神恵内村、青森県六ヶ所村の日本原燃原子燃料サイクル施設を訪問。施設内の展示や研究開発・事業が行われる現場の見学、技術者からの説明、村長インタビューなどとともに、各地の観光スポットやグルメも紹介してきた。

今回、第4弾では、「in 東京」と題し、「竹山家」は、科学技術館(東京・北の丸)を訪れ、昨春にリニューアルオープンした地層処分関連の展示を見学。さらに、NUMO(東京本社)を訪問し、近藤駿介理事長へのインタビューを行っている。

科学技術館では、NUMOの新展示「アトミックステーション ジオ・ラボ 体感!なぜ?なに?地層処分!!」で、大型スクリーン上にアバター化した自身の姿を見ながら地層処分技術を学ぶゲームを体験。さらに、全国各地を巡る地層処分展示車「ジオ・ラボ号」も見学する。

続いて、「竹山家」は、NUMOを訪問し、近藤理事長にインタビュー。竹山さんが今後の地層処分地選定に向けた展開に関し質問したのに対し、近藤理事長は、「まずは場所を見つけること」と述べ、日本全国の適性を色分けした科学的特性マップを示した上で、輸送手段の重要性から「海岸に近い方がいい」などと説明。また、昨秋、長崎県対馬市で文献調査応募に至らなかったことについては、地元の懸命な検討に謝意を示した上で、今後の理解活動に向けて、「まずは見ていただくのが一番」と、研究開発の現場を知ってもらう重要性を強調。NUMOとして、「地域社会の皆様と共生して事業を進めていく」使命をあらためて述べている。

篠田さんは、NUMOの技術者から、ベントナイトの開発に向けて、銅を利用する研究にも取り組んでいることを知り、高レベル放射性廃棄物の地層処分に関し、「自分たちが生きている間に現場を見られないかもしれないが、『もっと良いものがあるのでは』という研究の意気込みがすごい」と述べる。見学・インタビューを終え、「竹山家」は、「未来のために考えていかねばならない問題」とのメッセージをあらためて発信する。

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