2019年度の国内原子力発電所設備利用率は20.6%
10 Apr 2020
原子力産業新聞が電力各社より入手したデータによると、2019年度の国内原子力発電所の設備利用率は20.6%と、前年度の19.3%より1.3ポイント増加。また、総発電電力量は概ね前年度並みの637億7,898万kWhだった。
2019年度内に新たに再稼働したプラントはなく、2018年度に引き続き、関西電力高浜3、4号機、同大飯3、4号機、四国電力伊方3号機、九州電力玄海3、4号機、同川内1、2号機の、いずれもPWRで計9基の運転となった。また、九州電力玄海2号機が4月に、東京電力福島第二1~4号機が9月に運転を終了。国内の原子力発電プラントは、計33基・3,308.3万kWとなっている。
また、九州電力川内1号機が3月16日にテロ対策の「特定重大事故等対処施設」の設置期限満了を迎え定期検査入り。検査期間中は、新規制基準が要求する同施設、常設直流電源設備(3系統目)の設置工事などが行われる。