ウクライナ フメルニツキーへの4基増設を明言
07 Feb 2024
フメルニツキー原子力発電所 ©Energoatom
ウクライナのG.ガルシェンコ・エネルギー大臣は1月29日、フメルニツキー原子力発電所への4基の増設計画を継続することを明らかにした。建設が中断している同3号機については、年内にも建設を再開したい考えだ。
ガルシェンコ大臣がウクライナのテレビ番組で語ったところによると、「VVER-1000を採用した3~4号機の建設および、米ウェスチングハウス(WE)社のAP1000を採用した5~6号機の建設について、WE社と協議中」だという。
3号機の工事進捗度は75%であり、最短で2年半で完成できるという。残りの号機が完成すればフメルニツキー発電所の全6基が供給する電力は欧州最大となり、ザポリージャ発電所を超える。
なお、同大臣は1月25日のロイター通信社とのインタビューの中で、ブルガリアと原子炉容器や蒸気発生器等の輸入について交渉中であることを明らかにしている。未使用の機器をフメルニツキー3~4号機に利用したい考えだ。ブルガリアのベレネ原子力発電所(VVER-1000)では2基の建設計画が2023年10月に中止となっており、ロシアから購入した炉設備等が建設サイトに保管されている。
ウクライナには15基の原子力発電所があり、2022年3月初旬からロシア軍の支配下にあるザポリージャの6基を含め、原子力は総発電電力量の約半分を供給している。フメルニツキー1号機(VVER-1000、100万kW)は1987年に送電網に接続されたが、他の3基の建設は1990年に中断。2号機(VVER-1000、100万kW)の建設のみ再開され、2004年に送電網に接続された。3~4号機は未完成のままである。いずれもVVER-1000を採用し、1990年から建設工事は中断している。
2023年12月、ウクライナの原子力発電事業者エネルゴアトムとWE社は、フメルニツキー5号機のAP1000機器購入に関する契約を締結した。