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米DOE セントラスにロシア産ウラン輸入禁止を免除

30 Jul 2024

桜井久子

六フッ化ウランガス容器  ©US DOE

米エネルギー省(DOE)は718日、米セントラス・エナジー社が、2024年及び2025年に米国顧客への納入を確約している低濃縮ウラン(LEU)について、ロシア産LEUの輸入禁止の免除を許可した。

セントラス社が米国証券取引委員会(SEC)に宛てた719日付の提出書類で明らかにした。513日、バイデン大統領の署名により「ロシア産ウラン輸入禁止法」が成立、811日に施行される。同法は、2040年まで有効。原子炉や米国の原子力関連企業の継続的な運営を維持するために、代替となるLEUの供給源がない、あるいは、LEUの輸入が国益にかなうと判断した場合は、DOEへの申請により輸入禁止の免除措置が適用される。ただし、その場合も免除される量は限られ、いかなる免除も202811日までに終了しなければならない(既報)。なお、免除される量は、2024年は476,536kg2025年は470,376kg2026年は464,183kg2027年は459,083kgとなっている。

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