原子力産業新聞

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BN-600 2040年まで運転期間延長へ

03 Apr 2025

桜井久子

ベロヤルスク発電所3号機(BN-600)
© Rosenergoatom

ロシアの連邦環境・技術・原子力監督庁(ロステフナゾル)3月31日、原子力発電所運転機関であるロスエネルゴアトムに対し、スベルドロフスク州にあるベロヤルスク原子力発電所3号機ナトリウム冷却高速炉BN-600、60万kW15年間の運転期間延長認可を発給した。これにより同機は2040年まで運転が可能となった。 
 
原型炉であるBN-600は1980年4月に送電開始、1981年11月に営業運転を開始した。送電開始以降、約1,770億kWh発電実績がある。運転期間の延長により、さらに600億kWhの発電が見込まれている。 
 
運転期間の延長審査にあたっては圧力容器と炉内構造物支持ベルト、熱交換器支持部など、交換不可能な部品の状態を検査その結果、これら部品は運転期間延長においても問題ないことが示された。また、設備およびシステム安全性向上を目的蒸気発生器モジュールや、1次循環系ポンプ交換されるなど、多くのバックフィットが実施されている。 
 
同発電所のI. シドロフ所長は、「ベロヤルスク発電所3号機は原子力の未来のカギ。使用済み燃料を利用したMOX燃料が初めて試験され、将来の第4世代の高速炉であるBN-1200MおよびBREST(鉛冷却高速炉)向けの燃料と材料の高い品質を確認するために現在、しい燃料集合体が炉心にある。さらに重要なのは、高速炉の信頼性の高い運転経験から得られた貴重なノウハウである」と語った。 
 
ベロヤルスク発電所では、BN-600の他、4号機として実証炉のBN-800(88.5万kWeが2016年10月から営業運転中。両機は、核燃料サイクルの完結という原子力産業の戦略的課題の解決に取り組んでおり、数百年にわたる燃料供給使用済み燃料の再利用とともに、放射性廃棄物最大限の減容を目指している。 

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