韓国の4基が台風9号で自動停止、非常用ディーゼル発電機が起動
07 Sep 2020
韓国ですべての原子力発電所を保有・運転する韓国水力・原子力会社(KHNP)は9月3日、稼働中だった新古里1、2号機(各100万kWのPWR)と古里3、4号機(各103.3万kWのPWR)が、釜山に上陸した大型台風9号(Maysak)の影響を受けて自動停止したことを明らかにした。外部電源を喪失した新古里1、2号機も含め、いずれについても非常用ディーゼル発電機が起動、発電所内外に放射能が漏れることもなく安定した状態にあるとしている。
同社のウェブサイトによると、最初に自動停止したのは新古里1号機(3日午前0時59分)で、その約1時間後の1時12分に同様に2号機も停止。これは通常運転中、台風により外部電源が喪失したことによるもので、直ちにディーゼル発電機が自動起動した。
また、古里3、4号機も出力100%で稼働中だったが、台風のため比率差動継電器が作動しなくなり、それぞれ3日の2時53分と3時1分に発電を停止した。4日の午前0時29分には、双方の非常用ディーゼル発電機(AとB)が自動で起動している。
KHNP社は現在、原因を分析するとともに再発防止策を検討中である。
(参照資料:KHNP社の発表資料(韓国語)①、②、③、④、原産新聞・海外ニュース)