米国の電力経済の第一人者であるエドワード・キー氏によるコメンタリーの日本語版をお届けします。英国や米国の先行事例により、電力市場の自由化は原子力発電と両立しないことがわかってきていますが、そうした原子力発電が直面する経済問題を、具体例を挙げて解説します。
キー氏は米海軍出身で、US Nuclear Navyの象徴ともいわれるH.G.リッコーヴァー提督のプロジェクトに参画し、空母用原子炉の建設に携わりました。現在はニュークリア・エコノミクス・コンサルティング・グループ(NECG)のCEOとして、世界中の原子力発電プロジェクトにアドバイザーとして参加しています。