原子力政策推進活動
「Japan-IAEA Joint原子力エネルギーマネジメントスクール2016」を開催
当協会、原子力人材育成ネットワーク、東京大学原子力専攻・原子力国際専攻、日本原子力研究開発機構、原子力国際協力センター、若狭湾エネルギー研究センターは、IAEAとの共催で「Japan-IAEA Joint原子力エネルギーマネジメントスクール2016」を7月11日~7月27日の約3週間にわたり、東京(7月11日~15日、7月25日~27日)と福井県敦賀市(7月19日~22日)で開催し、14カ国から32名の若手が参加しました。
https://www.jaif.or.jp/jp-iaea_management-school2016/
「国際原子力青年会議2016(IYNC2016)」への職員派遣について
当協会は7/24(日)から7/30(土)の7日間、中国杭州市で開催された国際原子力青年会議2016(IYNC2016)へ人材育成部主任の藤原職員を派遣しました。藤原職員は担当している日本の原子力人材育成ネットワークの活動について発表したほか、各国若手の活躍ぶりや本会議への若手参加に係る各国学会・産業界のサポート状況等について情報収集しました。
https://www.jaif.or.jp/jaif-staff-mission_iync2016/
情報発信・出版物・会合等のご案内
放射性物質輸送に関する国際会議(PATRAM2016)が神戸で開催(9月)
第18回放射性物質輸送容器及び輸送に関する国際シンポジウム(PATRAM2016)が、2016年9月18日~23日まで24年振りに日本(神戸)で開催されます(主催:日本機械学会、共催:日本原子力学会、後援:原子力規制庁、国土交通省、資源エネルギー庁、協賛:IAEA、INMM、WNTI)。
放射性物質輸送及び貯蔵に関する幅広いテーマに関する300件以上の発表に加え、原子力規制委員会からの挨拶をはじめ福島事故関連や輸送セキュリティなど多彩なプレナリー講演やパネルディスカッションが予定されています。国内外から600名以上の参加が期待されており、20社以上による展示も合わせて行われます。
詳細は以下のサイトをご確認下さい。
http://www.patram2016.org/index.html
なお、現在参加登録募集中です。不明点等ございましたら、 contactus@patram2016.org までお問合せ下さい。
輸送・貯蔵専門調査会 第77回定例会合を開催
当協会は7月26日、「輸送・貯蔵専門調査会 第77回定例会合」を虎ノ門琴平タワー会議室で開催しました。
今回は以下の3つのテーマについて、本分野の第一人者の方々からご講演いただきました。
1)LLWボルト折損事象
2)サルベージ技術について
3)放射線防護とICRP -活動と今後の展望-
定例会には約40名の輸送・貯蔵専門調査会の会員が参加され、講演後には活発な質疑応答も行われました。
本活動にご関心のある方は、以下をご覧戴き、会員登録願えれば幸いです。
https://www.jaif.or.jp/manpower/yuso/
ホームページの更新情報
・日本の原子力発電所の運転・建設状況(随時)
・「2016年度第4回原産会員フォーラム」開催案内を掲載(8/25)
・「2016年度第3回原産会員フォーラム(東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所視察)」
概要報告を掲載(8/22)
げんさんな人達(原産協会役・職員によるショートエッセイ)
◇地層処分は時間かせぎ◇
高レベル放射性廃棄物の地層処分は、人工バリアを施した廃棄物を長い時間地下深い地層に埋め、安全を確保するものである。そこで重要なことは、地層が時間かせぎの役割を果たしていることだ。
廃棄物は永久に地層の中にあるのではなく、いずれは地下水によって地上まで運ばれてくると考えられている。それでも安全が確保できるというのが地層処分の考え方だ。なぜなら、廃棄物が地層を通って地上に運ばれてくるまでには時間がかかり、その間に廃棄物は減衰によって放射能が下がるからである。まさに地層に埋めることは、廃棄物が無害になるまでの時間かせぎをすることだともいえる。人工バリアを施すのはかせぐ時間をさらに長くするためだ。
つまり地層処分とは、有害の廃棄物が無害になるまでの対策をとることであり、廃棄物対策として完結した方法なのである。減衰することなく永久に存在し続け、地上近くで管理するしか手立てのない他の有害廃棄物と比べその対策の違いは明らかだ。
このような地層処分が、廃棄物対策としてきわめて優れた方法であることはもっと強調されてよいのではないか。(ST)