lights on with nuclear

 [JAIF]原産協会メールマガジン

JAIFロゴ
原産協会メールマガジン1月号
2014年1月27日発行

Index

今井敬会長の年頭挨拶 
服部理事長の所感「2014年の年頭にあたり 」

■原子力政策推進活動

 □新年会員交流会を開催
 □エネルギー基本計画へのパブリックコメントを提出
 □原子力産業セミナー2015に420人の学生が来場 
 

■情報発信・出版物・会合等のご案内

 □第47回原産年次大会開催のご案内

■ホームページの最新情報

■原産協会入会のお知らせ

■原産協会役員の最近の主な活動など

■シリーズ「あなたに知ってもらいたい原賠制度」【54】

■げんさんな人達(原産協会役・職員によるショートエッセイ)


本文

今井敬会長の年頭挨拶

http://www.jaif.or.jp/ja/news/2014/chairman_new-year_address2014.html

服部理事長の所感「2014年の年頭にあたり 」 

http://www.jaif.or.jp/ja/news/2014/president_new-year_address140101.pdf



■原子力政策推進活動

□新年会員交流会を開催
 
 当協会は8日、新年会員交流会を都内のホテルで開催しました。産業界、国会議員、行政関係、自治体、在日大使館などから、約千名が一堂に会し、新しい年の幕開けにあたり、関係者の交流の場となりました。


 冒頭、年頭挨拶に立った今井敬会長(=写真右)は、国内の原子力発電所全基が停止となった昨年を振り返り、「今年は原子力がゼロから再出発する大事な年」などと述べ、協会の活動への支援・理解を呼びかけました。
 また、昨年のエネルギーを巡る動きに関して、原子力発電の全基停止に伴う国富流出などを憂慮し、「経済的にエネルギーの再構築が最も重要」として、政府によるエネルギー基本計画の早急な閣議決定、原子力をベース電源に位置付けることの重要性を改めて強調しました。


 また来賓として赤羽一嘉経済産業副大臣(=写真左)からご講話をいただきました。その中で、原子力事故発生から三年近くが経過した今なお、多くの住民が避難生活を送っている現状を重く受け止めた上で、「復興の大前提である福島第一原子力発電所の事故収束に全力を挙げていく」とし、特に、汚染水問題については、最も緊急性の高い課題として、国が前面に出て必要な対策を実行していくとし、産業界にも協力を訴えかけられました。

乾杯は、川村隆副会長の音頭で行われました。




 

 会場の様子


□エネルギー基本計画へのパブリックコメントを提出

 当協会は6日、「エネルギー基本計画」策定に向けた意見をまとめ資源エネルギー庁に提出しました。

詳しくは以下をご覧ください。
http://www.jaif.or.jp/ja/news/2014/president_column24_140106.pdf



□原子力産業セミナー2015に420人の学生が来場 

 当協会と関西原子力懇談会は、就職活動中の大学生・大学院生を主な対象に、原子力産業に特化した合同企業説明会「原子力産業セミナー2015」を東京・東京ファッションタウンビル(1月12日(日))および大阪・新梅田研修センター(12月22日(日))で開催しました。

 今年度で8回目となる本セミナーには2015年の就職を目指して、東京220人・大阪195人、合計420人の学生が来場しました。前回と比較して、東京会場は減少、大阪会場は増加しました。東京電力(株)福島第一原子力発電所事故前と比較すると学生数は依然として少ないものの、原子力産業への意識・興味の高い学生が多かったようです。

昨今の原子力産業を取り巻く厳しい状況の中ではありますが、東京22社、大阪15社の企業・機関様に参加いただきました。

 原子力産業セミナーの来場数および参加企業・機関数の推移

 


 合同企業説明会「原子力産業セミナー2015」に参加した企業・機関様は、自社ブースで事業内容や採用スケジュールについて20~30分程度で説明しました。一方、来場学生の中には自分の学んできた技術や知識を活かし、今後の廃炉に貢献したいという熱意のある学生もいました。

 会場には講演会・展示エリアもあり、大学教授によるエネルギー問題に係る講演や参加企業の若手による講演、放射線の性質に関連するポスター展示や、実際に放射線測定器キットを使用した放射線の説明を行いました。
 また、本セミナーに対するプレス関係者の関心は高く、テレビ・新聞社の取材がありました。これは、本セミナーの参加企業・機関数ならびに来場学生数が原子力産業の実情と社会の原子力に対する評価と関心を端的に現しているためと思われます。各プレスには原子力政策の方向性のいかんによらず、長期的に人材が必要であることを訴えました。

 来場学生と参加企業・機関様の数は依然厳しいもの、逆風の中、原子力関連企業・機関と学生との接点を提供するという使命は達成できたと考えています。

 

 (会場の様子:大阪)

 

■情報発信・出版物・会合等のご案内

□第47回原産年次大会開催のご案内

 既報のとおり、当協会は本年4月15日~16日、「原子力への信頼回復 ─ 産業界の決意」を基調テーマに、第47回原産年次大会を東京国際フォーラムホールB7で開催します。

 本大会は世界の原子力産業界にとって最大のイベントのひとつであり、国内外から広く関係者の参加を得て、当協会が毎年春に開催しているもので、原子力分野に限らない幅広い分野の専門家約1,000名が国内外から一堂に集まります。

  年次大会では、エネルギー・原子力開発利用上の重要な問題についての意見発表や討論を行い、大会を通して得られた重要課題とその解決策を見出すための指針をとりまとめ、国や産業界への問題提起、さらに、マスメディア等を通じて広く社会へ発信することを目的としています。

 第47回原産年次大会の情報は、随時ホームページにてご案内いたします。
 http://www.jaif.or.jp/ja/annual/47th/47th-annual_kaisai.pdf



■ホームページの最新情報

□原産協会HP(一般向け)の更新情報 (http://www.jaif.or.jp/ )

*国内、海外ニュースは毎週および随時更新しております。

・アジア原子力情報「中国の原子力発電開発」を掲載 (1/23)
・「第47回原産年次大会の開催について」(1/22)
・今井敬会長の年頭挨拶 (1/17)
・理事長メッセージ『新しい「エネルギー基本計画」策定に向けた意見について』 (1/6)
・服部理事長の所感「2014年の年頭にあたり 」 (1/1)
・第20回日仏原子力専門家会合(N-20)の開催報告
・理事長メッセージ『「Atoms for Peace」演説から60年を迎えて』 (12/5)
・福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等の状況 (随時)
・福島地域・支援情報ページ (随時)
 地元自治体の動きやニュース、地元物産・製品等の情報を掲載中
・「日本の原子力発電所の運転・建設状況」を掲載 (随時)

□JaifTv動画配信

・第52回「汚染水の解決を探る」(11/20公開)

http://www.jaif.or.jp/ja/jaiftv/archive54.html

□会員向けHPの更新情報( https://www.jaif.or.jp/member/

・【日本の原子力発電所の運転実績】12月分と13年暦年分データ (1/8)
・第14回原産会員フォーラムの開催について (1/7)

□英文HPの更新情報( http://www.jaif.or.jp/english/

・Atoms in Japan:英文原子力ニュース(AIJ) (随時)
・Fukushima & Nuclear News (随時)
・Status of the efforts towards the Decommissioning of Fukushima Daiichi
 Unit 1-4 (随時)

[Information]
* JAIF President's Comment at the Dawn of 2014 (1/7)
* The 20th N-20 Joint Statement(12/16)
* JAIF President's Comment on Sixty Years since "Atoms for Peace”(12/5)
* Stress Test and Restart Status (随時)
* Current Status before and after the earthquake (随時)
* Operating Records of Nuclear Power Plants (随時)
* Developments in Energy and Nuclear Policies after Fukushima Accident
 in Japan (随時)
* Trend of Public Opinions on Nuclear Energy after Fukushima Accident  
in Japan (随時)


[福島事故情報専用ページ] 「Information on Fukushima NuclearAccident」 (随時)


■原産協会入会のお知らせ

 ・AMEC アジア 株式会社
 ・株式会社 博報堂
 ・綿半鋼機 株式会社
 ・岡山大学 耐災安全・安心センター
 ・グンゼ株式会社 研究開発部
 ・株式会社 広島銀行


■原産協会役員の最近の主な活動など

[今井会長]
1/8  新年会員交流会(於:東京プリンスホテル)
1/22  H25年度 第4回理事会(於:原産協会 会議室)

[服部理事長]
1/8  新年会員交流会(於:東京プリンスホテル)
1/12  原産セミナー2015 東京会場(於:東京ファッションタウンビル)
1/16  プレスブリーフィング(於:琴平タワー3F 会議室)
1/17  日本技術士会「原子力・放射線部会例会」での講演(於:日本技術士会)
1/22  H25年度 第4回理事会(於:原産協会 会議室)
1/30  原子力の自主的安全性向上に関するワーキンググループ(於:経済産業省)

[佐藤常務理事]
1/8  新年会員交流会(於:東京プリンスホテル)
1/12  原産セミナー2015 東京会場(於:東京ファッションタウンビル)
1/16  プレスブリーフィング(於:琴平タワー3F 会議室)
1/22  H25年度 第4回理事会(於:原産協会 会議室)
1/30  第14回原産会員フォーラム(於:校友会館)


■シリーズ「あなたに知ってもらいたい原賠制度」【54】

時効延長特例法と中間指針第四次追補

 今回は、時効延長特例法と、中間指針第四次追補についてQ&A方式でお話します。

Q1.(時効延長特例法)
原子力損害賠償紛争解決センターにおける和解仲介の申立をすることなく3年が経過してしまった場合、その後に裁判で請求することはできないのですか?

A1.
・ 民法では損害賠償について「損害を知った時から3年」「不法行為の時から20年」の時効期間がありますが、原賠ADR時効中断特例法により、原子力損害賠償紛争解決センターが行う和解仲介の途中で3年経過してしまっても打切りから一月以内に裁判所に訴えることにより時効にかからないようになっています。
・ 和解仲介の申立を行っていない被害者については、原賠ADR時効中断特例法の対象ではないため3年の時効適用の可能性が排除されていませんでしたが、福島原発事故の被害者の中には今なお不自由な避難生活を余儀なくされ、証拠収集や賠償請求に時間を要することから、時効期間を延長する新たな特例法が制定されました。
・ 「東日本大震災における原子力発電所の事故により生じた原子力損害に係る早期かつ確実な賠償を実現するための措置及び当該原子力損害に係る賠償請求権の消滅時効等の特例に関する法律」により、時効の期間は「損害を知った時から10年」「損害が生じた時から20年」となります。


【A1.の解説】
 原子力損害の賠償に関する法律(原賠法)において時効に関する規定はありません。そのため、時効に関する一般規定である民法724条に基づき「不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する。不法行為の時から二十年を経過したときも、同様とする。」という原則が、原子力損害賠償の時効にも適用されることになります。

 時効については、和解仲介制度の活用を促進する観点から2013年6月に「東日本大震災に係る原子力損害賠償紛争についての原子力損害賠償紛争審査会による和解仲介手続の利用に係る時効の中断の特例に関する法律」(原賠ADR時効中断特例法)が制定され、和解の仲介の途中で時効が経過してしまった場合でも、打切りから1ヶ月以内に裁判所に訴訟を提起すれば、当該和解の仲介の申立ての時に訴えの提起があったものとみなすこととされています。
 ただし、この時効期間の延長は、原賠ADRによる和解の仲介が打ち切られた場合に限って適用されるものであり、例えば未請求の被害者が時効期間経過後に請求を行った場合等については、東京電力は「時効の完成をもって一律に賠償請求をお断りすることは考えておらず、時効完成後も、ご請求者さまの個別のご事情を踏まえ、消滅時効に関しては柔軟な対応を行わせていただきたい」という考え方を示しているものの、法律的に時効適用の可能性が排除されたわけではありませんでした。

 しかし、福島原発事故による災害が大規模で長期間にわたる未曽有のものであり、被害者の中には、今なお不自由な避難生活を余儀なくされ、損害額の算定のための証拠収集に支障を来している者が多く存在すること、個々の被害者に性質や程度の異なる原子力損害が同時に生じて、その賠償の請求に時間を要すること等により、賠償請求権の行使に困難を伴う場合があります。
 そこで、被害者が早期かつ確実に賠償を受けることができるようにするための体制を国が構築するために必要な措置について定めるとともに、特定原子力損害に係る賠償請求権の消滅時効等の特例を定めるための「東日本大震災における原子力発電所の事故により生じた原子力損害に係る早期かつ確実な賠償を実現するための措置及び当該原子力損害に係る賠償請求権の消滅時効等の特例に関する法律」が2013年12月11日に制定されました。

 この法律では、「国は、特定原子力損害の被害者が早期かつ確実に賠償を受けることができるよう、国の行政機関における特定原子力損害の賠償の円滑化のための体制の整備、紛争の迅速な解決のための原子力損害賠償紛争審査会及び裁判所の人的体制の充実、原子力損害賠償支援機構による相談体制及び情報提供体制の強化その他の措置を講ずるものとする。」ことが規定されています。
 さらに、原子力損害に係る賠償請求権の消滅時効に関し、民法724条の適用の特例として、
・被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から10年間行使しないとき
・損害が生じた時から20年を経過したとき
とされました。

時効延長特例法の本文はこちら

-----------------------------------------------------------------

Q2.(中間指針第四次追補)
避難指示の長期化等に係る損害について、原子力損害賠償紛争審査会から出された指針の追補はどのような内容ですか?

A2.
・ 避難を余儀なくされている住民は具体的な生活再建を図ろうとしていますが、住宅の賠償金額が低額であるために、帰還の際の修繕・建替えができない、あるいは長期間の避難等のための他所での住宅の取得ができないという問題が生じています。特に、従前よりも地価単価の高い地域に移住せざるを得ない場合には、移住先の土地を取得できないという問題が生じます。
・ また、事故後6年を大きく超える長期避難が見込まれる帰還困難区域等の住民からは、将来の生活に見通しをつけるため、長期化する避難生活の精神的苦痛に対する損害賠償の考え方を示すことが求められていました。
・ このような状況を踏まえて、2013年12月26日に中間指針第四次追補が策定され、帰還困難区域等での生活の断念を余儀なくされた精神的苦痛と、住居確保に係る損害として事故前の財物価値を超えて負担した必要かつ合理的な費用が賠償されることになりました。

【A2.の解説】
 2013年8月に避難指示区域の見直しが完了したことにより、居住制限区域や避難指示解除準備区域では復旧・復興・帰還に向けた準備が進められている一方、帰還困難区域においては避難指示解除の見通しすら立たず、避難指示が長期化することが想定されています。
 
 避難を余儀なくされている住民は具体的な生活再建を図ろうとしていますが、特に築年数の経過した住宅に居住していた住民においては、第二次追補で示された財物としての住宅の賠償金額が低額となり、帰還の際の修繕・建替えや長期間の避難等のための他所での住宅の取得ができないという問題が生じています。また、長期間の避難のために他所へ移住する場合には、従前よりも相対的に地価単価の高い地域に移住せざるを得ない場合があることから、移住先の土地を取得できないという問題も生じています。さらに、事故後6年を大きく超える長期避難が見込まれる帰還困難区域等の住民からは、将来の生活に見通しをつけるため、避難指示解除の見通しがつかず長期化する避難生活の精神的苦痛に対する損害賠償の考え方を示すことが求められています。

 このような状況を踏まえて、中間指針第四次追補では、避難指示区域において避難指示解除後に避難費用及び精神的損害が賠償の対象となる相当期間の具体的な期間、新たな住居の確保のために要する費用のうち賠償の対象となる範囲及び避難指示が長期化した場合に賠償の対象となる範囲について、中間指針、中間指針第二次追補に加えて次のような損害の範囲が示されました。

1.精神的損害
 長年住み慣れた住居及び地域が見通しのつかない長期間にわたって帰還不能となり、そこでの生活の断念を余儀なくされた精神的苦痛等による損害(第二次指針追補で示された避難生活等を余儀なくされたことによる精神的損害とは異なり一括で賠償する損害)を賠償する。

対象:帰還困難区域(除染・インフラ復旧計画がない等、避難指示解除の見通しがない区域)。
ただし、原発が立地し、町の中核的機能が帰還困難区域にある大熊町・双葉町については町全域。

内容:一人1000万円(一括払い。生活費の増加費用を含まない。)。
避難区域の見直しが2012年6月の場合は、追加賠償額は700万円。

※対象者以外(居住制限区域及び避難指示解除準備区域)については、事故後6年間経過後も引き続き1人月額10万円。

2.住居確保に係る損害
 移住等に伴い新たな住居を取得するためや、帰還に伴い元の住宅の大規模修繕や建替えをするために、事故前の財物価値(既に東京電力が賠償中)を超えて負担した必要かつ合理的な費用を賠償する。

① 上記1.の対象者
住宅:元の住宅の新築価格と事故前価値の差額の75%を賠償。
(財物賠償と合わせ、元の住宅の新築価格の8~10割までを賠償。)
宅地:新たに取得した土地の価格(広大な場合は福島県内の主要な避難先の平均宅地面積250㎡を基準とし、単価が高額な場合は平均単価38,000円/㎡を基準とする。)と元の土地(広大な場合は福島県の平均宅地面積400㎡を基準とする)の価格の差額を賠償。

② 移住することが合理的と認められる者(居住制限区域及び避難指示解除準備区域)
住宅:元の住宅の新築価格と事故前価値の差額の75%を賠償。
(財物賠償と合わせ、元の住宅の新築価格の8~10割までを賠償。)
宅地:①の額の75%を賠償(元の土地の価値が将来値上がりすることを考慮)。
※①②の賠償を受けた後、新たな住居に転居した時点で、避難費用の賠償は終了。

③ 帰還する者
住宅:元の住宅の新築価格と事故前価値の差額の75%まで(財物賠償と合わせ、元の住宅の新築価格の8~10割まで)を上限として、実際に負担した修繕・建替え費用(建替えの場合、元の住宅の解体に要した費用も賠償)。
※従前の住居が借家であった者が新たに借家への入居が必要となった場合には、一時金(礼金等)に加え、新たな借家の家賃(元の借家面積に応じた平均的な家賃を上限とする)と従前の家賃の差額の8年分を賠償。

3.避難指示解除後の「相当期間」
 避難指示解除後、精神的損害及び避難費用が賠償の対象となる「相当期間」は、1年間を当面の目安とする。(ただし、一定の医療・介護が必要な場合や、子供の通学先の学校の状況等、特段の事情がある場合を除く。)


 中間指針第四次追補によって示された以上のような賠償に加え、政府は避難指示解除後の帰還に伴う生活再建への配慮が足りないとの声に応えるため、早期に帰還する住民が直面する生活上の不便さに伴う費用についての賠償(早期帰還者賠償)を追加する方針を示しています。

中間指針第四次追補の本文はこちら

◇    ◇



○ 原産協会メールマガジン2009年3月号~2012年10月号に掲載されたQ&A方式による原子力損害賠償制度の解説、「シリーズ『あなたに知ってもらいたい原賠制度』」を冊子にまとめました。

最新版の冊子「あなたに知ってもらいたい原賠制度2012年版(A4版324頁、2012年12月発行)」をご希望の方は、有料[当協会会員1000円、非会員2000円(消費税・送料込み)]にて頒布しておりますので、(1)必要部数、(2)送付先、(3)請求書宛名、(4)ご連絡先をEメールで genbai@jaif.or.jp へ、もしくはFAXで03-6812-7110へお送りください。

シリーズ「あなたに知ってもらいたい原賠制度」のコンテンツは、あなたの声を生かして作ってまいります。原子力損害の賠償についてあなたの疑問や関心をEメールで genbai@jaif.or.jp へお寄せ下さい。


■げんさんな人達(原産協会役・職員によるショートエッセイ)


午年「リトルポニー2014」

 今から6年前に、ある雑誌で陶磁器で有名なアイリッシュドレスデンの日本限定干支シリーズの紹介を読んで以来、その蒐集が私のささやかな贅沢となりました。気品高いレース磁気人形とは少し趣の違う、お茶目な陶器に一目ぼれしてから、次の年の干支はどのようなデザインで現れるか毎年秋の発表を楽しみにしています。

 アイリッシュドレスデン社のHP によると、「ヨーロッパに於ける歴史は18世紀初期、東洋磁器、なかでも特に日本の磁器に強烈にあこがれていたザクセン選帝候アウグスト強王の命を受けた錬金術師ベッドガーによって1708年ヨーロッパで初めて磁器の焼成に成功し製造法を開発したことに始まります。中でもチューリンゲン地方は18世紀半ばから大いに栄えた一大磁器の産地となりました。そこには森の中に豊富な薪があり、焼成用粘土の下準備用の機械を動かすのに充分な川の流れがありました。

 チューリンゲン磁器の中心地はウォルクシュテットにあって、ここでは他の地域に類を見ない磁器製レース人形の開発が盛んに行われました。特殊な磁器粘土に浸した純綿のレースを、ビスク人形に飾り付け、1300度前後の高温で焼入れする技術はチューリンゲン地方独特のものとして発展しました。これがいわゆる"ドレスデン人形"と呼ばれているものです。」しかし、第二次世界大戦でウォルクシュテット全域が破壊され、ミューラーの子孫は西ドイツに亡命し、1962年アイルランドに移り、工房を再建。社名もミューラーから今のアイリッシュドレスデンへ改名したそうです。

  昨年は巳年「Love me 2013


 今年の主役「リトルポニー2014」


蒐集のきっかけとなった丑年「MOO MOO 2009」



 今年2014年(平成26年)の干支「午」は、「幸運が駆け込んでくる」など、縁起の良い動物と言われています。また、馬九(うまく)いくともいうそうです。1月3日付福島民報には福島県古殿町(ふるどのまち)の元旦流鏑馬(やぶさめ)について次のような記事が載っていました。「古殿町の『午年震災復興元旦流鏑馬(やぶさめ)』は一日、同町の道の駅ふるどの南側特設馬場道で催され、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの一日も早い復興を願った。復興が“うまくいく”ことを祈り、午年の初めに県重要無形民俗文化財に指定されている伝統の馬事文化の技を披露しようと、町民有志が実行委員会をつくり開催した。3人の射手が順番に約200メートルの馬場道で馬を走らせ、馬場道脇の二つの的を目掛けて矢を放った。矢が命中するたびに多くの観客が歓声を上げた。流鏑馬に先立ち、復興への願いを込めた矢3本を天に向けて放った。」

 我が家の「リトルポニー2014」も東北の復旧・復興がうまくいく、進むように、大きな目を天に向けて願っているような気がします。(ふくふく号)


◎「原産協会メールマガジン」2014年1月号(2014.1.27発行)
発行:一般社団法人 日本原子力産業協会 政策・コミュニケーション部(担当:木下、八十島)
〒105-8605 東京都港区虎ノ門 1-2-8 虎ノ門琴平タワー9階
TEL: 03-6812-7103 FAX: 03-6812-7110
e-mail:information@jaif.or.jp
新規配信、配信の解除、メールアドレスの変更は下記まで。

◇新規登録ページ:
https://reg18.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=pin-ldtik-cc6555e741f6caf8356cc448231abaa8
◇情報変更・配信停止は、melmag@jaif.or.jp までお寄せ下さい。
Copyright © 2013 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved