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原産協会メールマガジン7月号 2014年7月25日発行 |
Index
□理事長メッセージ『川内原子力発電所1、2号機の適合性審査の進捗に際して~再稼働に向けたプロセスの明確化を~ 』 を発表
□次世代層との対話:JAIF地域ネットワークが島根大と北海道教育大で講演会支援
□ロシアのバックエンドサイクル関連施設視察と国際フォーラムATOMEXPO-2014へ原産協会視察団を派遣
□「Japan-IAEA Joint 原子エネルギーマネジメントスクール」を開催
□国際会議IYNC2014参加レポート
□2014年度第2回原産会員フォーラムを開催 -高レベル放射性廃棄物に関する講演-
□理事長メッセージ『川内原子力発電所1、2号機の適合性審査の進捗に際して~再稼働に向けたプロセスの明確化を~ 』 を発表
当協会は17日、理事長メッセージ『川内原子力発電所1、2号機の適合性審査の進捗に際して~再稼働に向けたプロセスの明確化を~』 を発表しました。
http://www.jaif.or.jp/ja/news/2014/president_column32_140717.pdf
□次世代層との対話:JAIF地域ネットワークが島根大と北海道教育大で講演会支援
原産協会JAIF地域ネットワークでは、5月28日及び6月25日の両日、島根大学ならびに北海道教育大学に於いて、地域交流部・喜多部長が学生を対象として、「『国際社会から見た原子力』~環境・経済・エネルギー~」と題した講演を行いました。
講演の主な内容は、「原子力エネルギーとは」「地球温暖化とエネルギー」「エネルギー確保と原子力」「国際原子力機関(IAEA)について」「これからの30年と、皆さんのキャリア」。
将来を担う次世代層へ向けて、エネルギー、原子力に関する正確な情報提供及びエネルギーの最新の国際情勢に関する情報提供を行いました。また、講演では、喜多部長が国際原子力機関(IAEA)在籍中の経験談も交え、国際社会で活躍するためのキャリアパスに関する内容も盛り込まれました。
島根大学での講演は、「島根大学教育学部 環境・理科教育推進室」と「松江エネルギー研究会」(原子力やエネルギーについて勉強している松江市民グループ)が共催、生物資源科学部の学生約140人が参加したほか、一般からも15人が参加しました。
北海道教育大学では、環境科学分野のゼミの学生が約30名参加、約2時間にわたる講義と質疑に参加者は熱心に耳を傾けており、両講演会ともに大好評でした。
北海道教育大学での講演の模様 |
□ロシアのバックエンドサイクル関連施設視察と国際フォーラムATOMEXPO-2014へ原産協会視察団を派遣
当協会は6月4日~13日、服部理事長を団長として、ロシア・シベリア中部クラスノヤルスク地方にあるバックエンド関連施設視察と今年で6回目となる国際フォーラムATOMEXPO-2014に視察団を派遣しました。
期間の前半は、国の政策上、現在でも訪問が困難な秘密都市・ゼレズノゴルスク市の鉱業化学コンビナート(MCC)を訪問しました。ロシア国営原子力企業ロスアトムの所管するMCCには、建設中の施設も含め、Pu生産炉、再処理実証プラント、使用済燃料貯蔵施設などがありますが、視察はバックエンドサイクル関連施設のみでした。
まず、MCC総裁ガブリロフ氏等によりMCCの使用済燃料貯蔵施設および現在建築中の再処理実証プラント(PDC: Pilot Demonstration Center)についての説明が行われました。その後、バスで移動しVVER-1000湿式貯蔵施設(使用済燃料プール)およびRBMK-1000燃料用空冷乾式貯蔵施設を視察し、再処理実証プラントの外観を見学しました。
湿式貯蔵施設(集合写真) | 乾式貯蔵施設(外観) |
VVER-1000型の原子炉から発生する使用済燃料は、MCCの再処理工場RT-2で再処理する計画でしたが、資金不足により建設が中断、併設の使用済燃料貯蔵プールが1985年に完成し、ここで集中的に中間貯蔵されています。この施設では、ロシア以外にもウクライナやブルガリアの使用済燃料を引き受けて貯蔵しています。
MCCの空冷乾式貯蔵施設は、RBMK-1000型の原子炉から発生する使用済燃料が中間貯蔵されています。フランスSGN社の専門家レビューを受けたこの施設は、日本でいうと、ガラス固化体貯蔵施設と同様の構造で、容器に燃料集合体を封入してこれをチューブ内に多層貯蔵し、自然冷却するものです。最後に、2015年運開予定のVVER-1000用使用済燃料再処理実証プラントを見学しました。MCCに滞在中には、シベリア連邦大学とクラスノヤルスク知事への訪問もすることができました。
旧ソ連秘密都市・ゼレズノゴルスク市のオペラハウス | シベリア連邦大学( 会議風景) |
後半の6月9日~11日、視察団は、モスクワ市で開催されたロスアトム主催のATOMEXPO-2014に参加しました。今年のフォーラムは、テーマが「原子力産業=エネルギー安定性のファクター」であり、245名のメディア関係者が取材し、42カ国600社(外国から283社)から約3500名もの参加がありました。
服部理事長は、プレナリ―セッションで、「日本の原子力の最新状況およびエネルギー基本計画」について講演を行いました。その他、経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)のL・エチャバリ前事務局長をモデレータに、国際原子力機関(IAEA)のA・ビチコフ事務局次長、仏アレバ社のL・ウルセル社長兼CEO、世界原子力協会(WNA)のA・リーシング事務局長など世界の原子力界リーダーも招待されて講演が行われました。
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フォーラム期間中、視察団はロスアトムのキリエンコ総裁と面談を行いました。服部理事長より、日本の原子力の最新状況とエネルギー基本計画について説明し、再稼働に向けて努力するとともに、人材育成と国際協力についてロシアや他の国とともに推進する必要があると述べました。キリエンコ総裁からは、両国間の協力関係を一層展開したいと提案され、福島第一原子力発電所に関する復興への取り組みについても、協力する姿勢を示しました。
また、当フォーラムのテクニカルツアーでは、世界最初の商業用原子力発電所であるオブニンスク原子力発電所も見学することができました。その他、国立クルチャトフ研究所を訪問し、ロシアの中小型炉の研究開発状況に関するプレゼンを受け、意見交換を行いました。これらの視察を踏まえて、現在、原子力産業界での最大一番の共通課題が人材育成や国際協力ネットワークの強化であることを知り、我が国の原子力産業分野の取組みに大変参考になりました。
キリエンコ総裁と服部理事長 | 国立クルチャトフ研究所(外観) |
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□「Japan-IAEA Joint 原子エネルギーマネジメントスクール」を開催
当協会は、日本原子力研究開発機構、東京大学、JICC、原子力人材育成ネットワークと共同で、「Japan-IAEA Joint原子エネルギーマネジメントスクール」を6月9日~6月26日の2週間半にわたり、東京(6月9日~17日、6月25日~26日)と茨城県東海村(6月18日~24日)で開催しました。
本スクールは、原子力発電新規導入国における若手リーダーの育成を主目的としており、今回で3回目の日本開催です。
今年度は、講演を中心に東京大学(本郷キャンパス・山上会館)で開講し、原子力施設見学を中心に茨城県東海村にて実施しました。講義内容は、エネルギー政策、原子力安全、原子力社会学、原子力プロジェクトの進め方など広範にわたり、原子力プロジェクトのマネジメントを担う人材の育成を意識したものでした。
講義と並行して全期間中を使った研修生同士のグループプロジェクトが実施され、最後にプレゼンテーションが行われました。また、タービン工場、原子炉機器工場、研究炉、発電所など多岐にわたる施設の見学も実施されました。今回は、初めて中部電力(株)浜岡原子力発電所も見学し、現地では活発な議論が行われました。
研修生は、バングラディシュ、中国、チェコ、ハンガリー、インドネシア、カザフスタン、リトアニア、マレーシア、ポーランド、タイ、フィンランド、韓国、UAE、トルコ、ベトナムから、国の機関等に所属する主に30代の19名、その他南アフリカから2名のオブザーバーが参加しました。国内人材の国際化の観点から、電力、メーカー等からも9名の研修生ならびに2名のオブザーバーが参加しました。今後、人的ネットワーク構築に寄与することも期待されます。
参加者をはじめ関係者集合写真 |
当協会 人材育成部の上田主任がIYNC2014に参加しましたので、会議の開催概要を報告します。
IYNC2014は、国際原子力青年会議(International Youth Nuclear Congress, IYNC)が主催の隔年の国際会議で、第1回が開催された2000年以来、世界各地で開催されています。第8回目となる今回は、7月6日~12日まで、スペイン北部のブルゴス市(首都マドリードからバスで3時間程度)で開催されました。
主催のIYNCは、世界の原子力産業の若手から構成される国際的NGOで、人類の繁栄のための原子力科学・技術の平和利用の促進や、世代間の知識の継承を目的として、国際会議開催等を展開しています。同会議の大きな特徴は、プログラムの策定や会場の手配、参加者の募集、講師の招聘、資金調達などの運営面の全てを若手が担っていることです。日本の原子力青年ネットワーク連絡会(YGNJ)もIYNCに加盟し、国際会議の運営などに協力しています。
IYNC国際会議開催実績 |
開催時期 | 名称 | 開催地 |
2000年4月 | IYNC2000 | スロヴァキア・ブラチスラバ |
2002年4月 | IYNC2002 | 韓国・大田 |
2004年5月 | IYNC2004 | カナダ・トロント |
2006年6月 | IYNC2006 | スウェーデン・ストックホルム |
2008年9月 | IYNC2008 | スイス・インターラーケン |
2010年7月 | IYNC2010 | 南アフリカ・ケープタウン |
2012年7月 | IYNC2012 | アメリカ・シャーロット |
2014年7月 | IYNC2014 | スペイン・ブルゴス |
IYNC2014には、世界34カ国から約380名が参加しました。日本からは講演者を含め、15名程度が参加しました。会議期間中には、通常の学会と同様の技術論文発表に加えて、プレナリーセッション、ワークショップ、パネルディスカッション、カントリーレポートなど、参加者がより積極的に参加できよう工夫がなされていました。ケン・エリス氏(WANO理事長)、ドナルド・R.ホフマン氏(米国ANS会長)、ルイス・エチャバリ氏(OECA/NEA前事務局長)など世界の原子力リーダーが本会議の趣旨に賛同し、講演を行いました。
また、若手間の人的ネットワーク構築を促進させるためのカルチャー・イベントとして、ワイナリー訪問など開催地の文化や伝統を体感しながら参加者間の交流を促す仕掛けも用意されていました。英語による議論や海外の若手とのコミュニケーションは、日本人参加者にはとても刺激になったと思います。
今回は、日本の原子力青年ネットワーク連絡会による「福島特別セッション」が開催されました。日本の若手が、以下のテーマで発表を行いました。
①山口晃典氏 「デコミに向けての復旧産業について」
東京電力(株)福島第一廃炉推進カンパニープロジェクト計画部廃炉国際調査グループ
②眞田幸尚氏 「放射線測定と環境回復について」
JAEA福島環境安全センター
③開沼博氏 「社会の再構築と活性化について」
福島大学うつくしまふくしま未来支援センター
セッション終了後には、簡単なレセプションを開催し、福島県のお酒やお菓子などを振舞い、参加者との交流を図りました。
会議期間中に理事会が開催され次回のIYNC2016は、中国の杭州で開催されることが決まりました。
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□2014年度第2回原産会員フォーラムを開催 -高レベル放射性廃棄物に関する講演-
当協会は7月3日、「2014年度第2回原産会員フォーラム」を東京霞ヶ関の東海大学校友会館で開催し、国の総合資源エネルギー調査会 放射性廃棄物WG
委員で東京電機大学の寿楽浩太氏に「高レベル放射性廃棄物の管理・処分と社会の「価値選択」~最近の動きを踏まえて~と題してご講演をいただきました。
寿楽氏から、高レベル放射性廃棄物処分に関する日米のこれまでの状況および国内外の議論の経緯と動向等とともに処分問題の本質についての話がありました。
講演会には約80名の会員が参加され、活発な質疑応答も行われました。
講演資料は当協会の会員専用ページに掲載しております。
https://www.jaif.or.jp/member/committee/other06.html
□原産協会HP(一般向け)の更新情報 (http://www.jaif.or.jp/ )
*国内、海外ニュースは毎週および随時更新しております。
・理事長メッセージ「川内原子力発電所1、2号機の適合性審査の進捗に際して ~再稼働に向けたプロセスの明確化を~」 (7/17) ・福島第一原子力発電所の状況(随時) ・「日本の原子力発電所の運転・建設状況」を掲載(随時) □JaifTv動画配信 ・第56回「岐路に立つ台湾原子力」 (6/30公開) http://www.jaif.or.jp/ja/jaiftv/archive58.html □会員向けHPの更新情報( https://www.jaif.or.jp/member/ ) ・福島県の放射線勉強会における住民の方々の声 (7/10) ・【日本の原子力発電所の運転実績】6月分データを掲載 (7/4) ・「2014年度第3回原産会員フォーラム」のご案内 (7/2) ・「米国 べトナムと民生用原子力協力へ」(環境政策アナリスト前田一郎氏執 筆)を掲載 (7/2) □英文HPの更新情報( http://www.jaif.or.jp/english/ ) ・Atoms in Japan:英文原子力ニュース(AIJ) (随時) ・Current Situation of Fukushima Daiichi NPS (随時) [Information] * Operating Records of Nuclear Power Plants (随時) * Developments in Energy and Nuclear Policies after Fukushima Accident in Japan (随時)
[福島事故情報専用ページ] 「Information on Fukushima NuclearAccident」 (随時)
[服部理事長]
7/3 2014年度第2回原産会員フォーラム(於:校友会館)
7/6~7/13 ICONE22での講演に伴うプラハ出張およびWNU夏季研修での講演に伴うオックスフォード出張他
7/17 プレスブリーフィング(於:琴平タワー3F 会議室)
7/23 原子力小委員会出席(第3回)(於:経産省)
7/25 エネルギー・原子力政策懇談会(於:六本木ヒルズ森タワー)
7/29 2014年度第3回原産会員フォーラム(於:校友会館)
[佐藤常務理事]
7/3 東海原子力懇談会総会出席のため茨城出張
7/3 2014年度第2回原産会員フォーラム(於:校友会館)
7/17 プレスブリーフィング(於:琴平タワー3F 会議室)
7/29 2014年度第3回原産会員フォーラム(於:校友会館)
◇シロの初めての散髪!! 劇的 (?) ビフォーアフター◇
先月、わが家に新しいメンバーが仲間入りしました。名前は「シロ」、オスのトイプードル、色はもちろん白!です。シロはこのたび夏本番を迎えるにあたって、生後4か月にして生まれて初めての散髪をすることになりました。そこで、その「劇的ビフォーアフター」をご報告したいと思います。
生後3か月でわが家に来た時は、目の周りの毛だけはブリーダーさんに切ってもらっていましたが、それ以外は一切毛を切っておらず伸び放題。からだはもこもこ、もわもわ。頭頂部はEXILEの関口メンディー風(=写真左)。
それから1か月近くたってますます毛が伸び、ブラッシングもしていない(しようとするとあばれる)ので、毛束感が出て、頭もからだもいい感じの無造作ヘアに。そして頭頂部のメンディーもほどよくくずれ、さりげない感じに(=写真右)。
今回の散髪は、涼しくするのも大きな目的ですが、せっかくならかわいくなってもらおうと、見本用に本から切り抜いたカットモデル犬の写真を持って行きました。こんなことは自分が美容院に行くときにはしたことがありません。ご存知の方も多いと思いますが、今トイプードルは「テディベアカット」というその名の通りテディベアのようにつくりこむカットがはやっています。シロはまだ幼犬なので毛質が柔らかく、なかなかそのようにはいかないようですが、イメージ的にはそんな感じを思い描いていました。
散髪は1時間半かかりました。そして、なんということでしょう、持っていった写真とは似ても似つかない髪型のシロ。頭頂部はなぜか再び関口メンディーに。そして、邪魔な目の周りの毛を短くすることに重点が置かれたのでしょう、両目の間が短く刈り込まれ、額の毛との段差でくっきりと線ができたことによって、まゆげのつながった人のように。鼻の上の毛も目に邪魔だったからか、トイプードルのかわいい部分であるお鼻の周りの「もこっ」(せっかく少しできてきたところだったのに…)がほぼ刈り取られました。でも、おかげで本人は、「目の周りがすっきりして、視界良好だワン!」と言っています(たぶん)。
からだの方は、シロの元の色はこんなに真っ白だったんだということ(シャンプーもしてもらいました)と、ブラッシングをするとこんなにふわふわになるんだということに感動でした。
ついつい飼い主のエゴから見栄え重視になりがちですが、かわいい髪型より目の健康!かわいさ追求のあまり目に毛が入って傷つけてしまってはなんにもなりません。シロのためを思って、シロにやさしいカットをしてくださったのであろうトリマーさんに感謝です。 (シロの母)
◎「原産協会メールマガジン」2014年7月号(2014.7.25発行) 発行:一般社団法人 日本原子力産業協会 政策・コミュニケーション部(担当:田中、八十島) 〒105-8605 東京都港区虎ノ門 1-2-8 虎ノ門琴平タワー9階 TEL: 03-6812-7103 FAX: 03-6812-7110 e-mail:information@jaif.or.jp |
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