[原子力産業新聞] 1999年11月11日 第2012号 <3面>

コジェマ、年次広報活動の新手法

フランス核燃料公社(COGEMA)は1日、今年から同社の企業イメージを改善するため、全く新しい形態のキャンペーンを実施する計画であると発表した。

同社は毎年、テレビや雑誌、新聞などのマスメディアを活用して大々的な広報活動を展開しているが、先月に元アルカテル社幹部のA・ローヴェルジョン女史を新会長に迎えた後、インターネットを活用したオン・ラインでの「ラアーグ再処理工場見学ツアー」など、新たな広報企画を打ち出すことを決めたもの。

同社の広報担当によると、ラアーグエ場の内部は、これまでしばしば謎に包まれた別世界のように思われてきたが、今年は「私たちには隠す物など何もない」というキャンペーン・タイトルが示すように最大限の透明性という精神の元に一般大衆に情報を公開し、同社の活動および従業員達を一般大衆の身近な存在に近づけることが主たる目的だと強調。このための第一ステップとして同社は、情報の透明性という方法で不合理な不安を和らげ、同社で働く男女がいかに自らの職務に責任を持ち、情報公開に貢献できるよういかに純粋に望んでいるかを示すため、フランス国民との新たな対話に踏み出すことになったとしている。

まず、ラアーグ工場の要所に設置された約12台のビデオ・カメラが映像を直接インターネットに送信することにより、インターネットの新しい同社サイト(www.cogemalahague.fr)を訪れた人々は、同工場における運転状況をオン・ラインで見ることができる。カメラは工場の一般的な映像を捉えるほか、使用済み燃料を輸送容器から取り出す場面や貯蔵プール、鉄道の最寄り駅であるヴァロンヌでの作業もネット上に映し出すことになっている。

これと同時に、テレビ・新聞・雑誌等を利用した広報活動も例年通リに実施する予定で、テレビではラアーグ工場で制作した1分半および45秒のフィルムを流す計画。一本は同社における様々な立場の従業員にインタビューしたもの。もう一本は、一般大衆から最も多く聞かれる質問とそれらへの回答で構成することになる。


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