[原子力産業新聞] 1999年11月11日 第2012号 <6面> |
日韓原産セミナー、両国「女性の会」が交流10月18、19日に、韓国ソウル市で開かれた第21回日韓原子力産業セミナーでは、両国で原子力PA活動を展開している女性組織のメンバーが参加し、各々の活動の様子を紹介し話題を呼んだ 参加したのは、日本から「ウイメンズ・エナジーネットワーク(WEN)」、韓国から「原子力を理解する女性の会(WIIN)」。WENとWIINは組織設立の経緯や性格は違うものの、アジアの原子力発電開発をリードする両国で、互いに原手力の広報活動に女性の果たす役割を強く認識しながら、原子力機関と一般の人々とのパイプ役となり、積極的な取り組みを展開しているという共通点を有している。 韓国側からは、WIIN副総裁が発表の中で、WIINは1995年に設立、現在では地方支部17箇所、様々な職業を持つ会員一万人からなる組織に成長。WIIN会員による原手力施設への訪問と、そこで得られた知見に基づく女性一般層への原子力広報などについて、活動の紹介を行った。その他にも、WIINは慈善事業的要素も活動に取り入れているという。 一方、日本側からは、1993年の設立以来、エネルギー関運企業等に所属またはエネルギーPAに興味を持つ女性等が自主的に活動を進めているWENの活動について、エネルギー広報に関する意識調査やセミナー等の実施など具体的な活動事例の紹介を交え、原子力・エネルギーのPAを進める上での女性によるコミュニケーションの重要性を強調した。 またWENから、この機会に、両国の女性組織によるPA活動の一層の促進のために、WIINとのネットワークを構築し情報交換や活動の連携を図りたいとの提案がなされ、これに対し韓国側も前向きな様子を示していた。
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