[原子力産業新聞] 1999年11月25日 第2014号 <1面>

[JCO臨界事故] 安全委専門部会 臨界事故提言を受け、指針見直し作業開始

原子力安全委員会の核燃料安全基準専門部会は15日、JC0臨界事故を受けて、核燃料加工施設の関係指針類の見直しの検討を開始した、これは安全委が設問している臨界事故調査委員会が8日にまとめた「緊急提言・中間報告」を受け、11日に佐藤原子力安全委員長が諮問したもの。

臨界事故調査委員会での指針類に関する議論では、「規制についてはIAEA等により国際的な水準が設定されているわけであり、それ以上まで規制する必要はない、足りないところを補う(強化する)ことでよい」「誤操作の範囲を明確にすべき」「いかなる施設でも事故は起こえり得ることを前提とした多重防護システムなどの対策を講じておく必要がある」「臨界事故は起きないという想定での許可を行う時は、それなりの安全の裏付けが必要」、などの意見が出されている。


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