[原子力産業新聞] 1999年12月2日 第2015号 <3面>

ブラジル、年内にアングラ2の炉心装荷ヘ

ドイツのシーメンス社は11月25日付けで、ブラジルで建設中のアングラ原子力発電所2号機(130万9,000キロワット、PWR)で、炉心の装荷作業を年内に、初臨界は来年2月に予定していることを明らかにした。

ブラジルで2基目の原子炉となる同2号機はシーメンス社の設計によるもので、建設作業も同社が主契約者となって進めている。現在の日程どおりに進捗すれば来年5月にも商業運転を開始し、サンパウロやリオデジャネイロを含むブラジル南東部に電力を供給することになる。

同炉は当初、83年の完成が予定されていたが資金不足により計画は10年以上遅れる結果になった。91年に建設計画が中断されていた同3号機(130万9,000キロワット、PWR)でも、ほどなく計画の再開が見込まれており、暫定的な完成予定年月は2005年となっている。


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