[原子力産業新聞] 1999年12月16日 第2017号 <5面> |
自民、核融合勉強会ペラ氏、欧州の動向を紹介自由民主党は11月30日、谷垣禎一元科学技術庁長官ら出席のもと、R・ペラ仏政府特命原子力最高顧問を招いて勉強会を行い、欧州における核融合開発計画での研究成果など、最近の状況、技術戦略、将来性について聴取した。 自民党は、国際熱核融合実験炉(ITER)計画の進展する中、核融合をエネルギー問題解決のカギと捉え、国民の幅広い理解と協力のもとこれを推進することが重要との認識から、今年4月から数回にわたって勉強会を開催してきた。今回講演したペラ氏は、仏原子力委員、宇宙センター所長などを歴任、現在も国内学術機関等で活躍している。 ペラ氏によると、欧州の核融合計画の大枠は4年ごとに策定される「フレームワークプログラム」(FP)で、「JET」も数期のFPにわたって成果を挙げている。現在、第6次FP(2003〜06年)の公式提案の準備の段階で、燃焼プラズマ施設の建設計画が検討されているという。 同氏は今後も核融合研究を推進し基盤を固め、ITERプロジェクトに弾みをつけ、人類が核融合の恩恵を受けられるよう広範な国際協力を強化すべきとし、わが国の積極的対応を求めた。
Copyright (C) 1999 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM,INC. All rights Reserved.
|