[原子力産業新聞] 2000年1月20日 第2021号 <2面> |
[三菱重工] ウェスチングハウスと対等の技術提携契約を締結原子燃料、自力の設計・販売可能に三菱重工業は17日、米ウェスチングハウス社(WH社)と結んでいた原子燃料に関する技術提携契約を解消し、クロスライセンス(技術の相互交換)を骨子とする新しい技術提携契約を締結したと発表した。技術交換を無償で行う「対等提携」契約に切り替えたもので、三菱重工は今後、WH杜に依存せずに自ら原子燃料を設計・販売していくことができるようになった。 新しい提携では、両社独自に開発した技術のクロスライセンスおよび共同開発の範囲の拡大を図ることを打ち出し、今後は対等なパートナーとして協力していく。両社は既に、原子力発電技術分野で1992年に対等なクロスライセンス契約を結んでいたが、今回、これに原子燃料技術を加えて今月1日から新提携に切り替えた。 三菱重工は1959年に、当時の三菱原子力工業がWH社と結んだPWRに関する技術提携を継承、国内の電力会社にPWRプラントと原子燃料を供給してきており、建設したプラントの総数は23基になる。また原子燃料については同社の設計に基づき三菱原子燃料が製作しているが、これまでに1万3,000体を出荷している。同社は今回の新提揚により、プラント、燃料とも世界に肩を並べることになった。なお、三菱原子燃料も今回、三菱重工と同様の「対等提携」契約をWH社と締結した。
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