[原子力産業新聞] 2000年2月10日 第2024号 <3面> |
[フランス] 議会、電力市場一部開放法案可決フランス国民議会は1日、欧州連合(EU)域内電力市場の段階的自由化を定めたEU指令を国内法に組み込むための法案を可決した。
この指令は96年に欧州議会および閣僚理事会が定めたもので、2003年までに加盟各国が自国の発・送電事業を段階的に開放していくことを目的とする共通事項から成っている。一部の例外国を除くすべての加盟国が昨年の2月19日までに同指令の国内法への組み込み手続きを終えるよう義務づけられていたが、フランスでは共産党が仏電力公社の公共サービスにおける主導権維持を強く主張。国内手続きが1年近く遅れていたため、EUからはこの事態について釈明するよう通告を受けていた。
今回の法案可決により、フランスでは国内市場の25%以上にあたる、年間4,000万キロ時以上の電力需要家約400が電力供給事業者を自由に選択できるようになった。共産党はこの法案の票決を棄権している。
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