[原子力産業新聞] 2000年2月10日 第2024号 <5面>

[科学技術庁] 科学技術で懇談会

 科学技術庁は、わが国の科学技術について幅広く点検し、問題解決に向けた新しい方向性を見出すため、長官を囲む「21世紀の科学技術に関する懇談会」を置く。

 これは、昨年臨界事故や「H-II」ロケット打ち上げ失敗など、わが国の科学技術の基盤を危うくする事態が発生し、また近年の産業競争力の翳りや学生の科学への関心低下など、将来への不安要因も指摘されている中で、新たな千年紀に入ったのを期に、希望と活力に溢れる科学技術の新世紀のビジョンを描こうとするのがねらい。

 検討は、(1)現場に陽の当たる技術立国日本の復権(2)個人が主役の「知識基盤社会」作り(3)縦割り・閉鎖体質の打破Cグローバル化への対応――の4つの視点を主な柱として、型にはまらない総合的な議論を行うことにしている。


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