[原子力産業新聞] 2000年2月17日 第2025号 <2面> |
[次世代機器開発研究所] 来月に成果発表会今年度をもって活動を終了する技術研究組合原子力用次世代機器開発研究所(ANERl、内田秀雄理事長)は3月16日、これまでの研究成果を総括する「ANERI研究開発成果発表会)を東京都港区の虎ノ門パストラルで開催する。 成果発表会では、同研究所の設立から15年の活動と成果を報告するほか、(1)セラミックス系材料(2)金属系材料(3)高分子系材料――の3セッションを設け、研究開発の実施状況を発表する。発表内容は、「中性子検出器気密シール部材用セラミックスの開発」「炉内センサー用セラミックスシール部材の開発」「海水ポンプ用改良型ステンレス鋼の開発」「原子炉格納容器用改良型SGV480鋼の開発」「制御棒駆動機構用パッキンの開発」「原子力海水配管系防汚塗料の開発」など。また、石榑顕吉東大教授が「原子力材料と環境――水化学の立場から」と題して特別講演を行う予定。 同研究所は素材メーカーやプラントメーカーなどを中心とした技術研究組合で1985年に設立。軽水炉型発電所の機器・部品に金属、セラミックス、高分子等を適用することで、長寿命化や高稼働率化、被曝低減、信頼性向上などを図るため研究を続けてきたが、所期の目的を達成したことから解散することになった。 参加は無料。問合せは、同研究所(電話03−3504−2831)まで。 |